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スリーコインズ デバイスバンド レビュー/3,000円のスマートウォッチは何が出来るのかを詳しく解説

こんにちは、ぶっち(@___bucchi)です。

”スマートウォッチ”と言えば『Apple Watch』が代表的な製品ですが、GoogleやFitbit、HUAWAIなど、様々なメーカーから販売されています。

それらの製品は数万円程度するものが大半ですが、なんと3COINS(スリーコインズ)より、税込3,300円という信じられないほど安価なスマートウォッチスリーコインズ デバイスバンド』が販売されました。

スリーコインズ デバイスバンド

一見3,300円とは思えないほどの見た目ですが、実際はどうなのかを確かめるために購入してきましたので、「使い勝手」や「何が出来るのか?」「メリット・デメリット」などを詳しくレビューしていきます。

スリコのスマートウォッチが気になっている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

スリーコインズ デバイスバンドとは?特徴を簡単に説明

『スリーコインズ デバイスバンド』は、デジタル時計に、歩数や心拍数の計測や、スマホと連動させて通知を受け取ることができるなどの機能を追加した、いわゆる「スマートウォッチ」と呼ばれるジャンルの製品。

スリコでは、以前も「デバイスバンド」という名前でスマートウォッチを販売していた事がありますが、すぐに完売してしまうほどの人気のある製品でした。

品切れ状態が続いていましたが、2023年5月についに機能を強化した新型のデバイスバンド(本製品)が販売され、SNSを中心に話題となっています。

スリーコインズ デバイスバンドで出来ること

『スリーコインズ デバイスバンド』で出来ることは多岐に渡りますが、主なものとしては以下の通り。

スリーコインズデバイスバンドで出来ること
  • スマホ通知
  • 健康管理
  • スマホ・時計本体サーチ
  • 音楽再生操作
  • リモートシャッター
  • エクササイズモード
  • 座りすぎ通知
  • 時計表示
  • ライト

3,300円という価格の割に、機能は意外にも豊富です。

ただ、『Apple Watch』や『Fitbit』の様に、タッチ決済機能は搭載されていないので、これで買い物したり改札を通れるわけではありません。

スペック

スリーコインズ デバイスバンド
Bluetooth4.2
画面サイズ1.69インチ
解像度240×280
充電時間2時間
動作持続時間約7〜10日
防水IP68
バッテリーリチウムポリマー 250mAh
充電方法マグネット式
アプリ対応OSiOS 11.0以上 / Android 5.0以上
カラーベージュ / ピンク / パープル
本体サイズ約37×44.5×9.5mm(バンド含まず)
重量約39g(バンド含む)
動作温度範囲0〜40℃
メーカー保証1年間
価格3,300円(税込)

スペックは上記の通り。

気になるのは、Bluetoothのバージョンが4.2という点。現在Bluetoothの最新バージョンは5.3で、ワイヤレスイヤホンなど一般的に普及している製品が5.0以上を採用している中で、4.2というのはちょっと古いなぁという印象。

イヤホンほど転送速度などは必要無いのかもしれませんが、ちょっと気になりますね。

一方で、防水性能は「IP68」とかなり強力。IP68は「長時間水の中に沈めた場合でも機器が影響を受けない」といった感じの防水性能なので、雨の日の使用はもちろん、プールなどで使っても問題無いレベルです。

スリーコインズ デバイスバンドの開封と本体外観

パッケージはスリコらしいオシャレなデザイン。

スマートウォッチという使いこなすのが難しそうな製品ですが、女性でも手に取りやすそうなデザインに仕上げてくる所は流石スリコだなという印象です。

背面には、出来ることや各種仕様なんかが記載されています。

パッケージ内容

スリーコインズ デバイスバンドのパッケージ内容
スリーコインズ デバイスバンドのパッケージ内容
  • デバイスバンド本体 ×1
  • ベルト(ベージュ・ブラック)×各1
  • 充電用USBケーブル ×1
  • 取扱説明書
  • 保証書

パッケージ内容は上記の通り。

スリーコインズ デバイスバンドの取扱説明書

取扱説明書は日本語で丁寧に書いてあるので、分かりやすい印象。

スリーコインズ デバイスバンドに付属するシリコン製バンド

バンドはシリコーン製のものが付属。ベージュしか無いのかと思ってたら、ブラックも付いてきたので良心的だなと思いました。

充電用のケーブル

充電用のUSBケーブル。充電端子がマグネット式になっている専用の充電ケーブルです。

専用アプリの案内

本製品は、専用アプリ「GH Smart」を使う前提となった作りになっているため、アプリダウンロードするためのQRコードの案内もあります。

GH Smart

GH Smart

GREEN HOUSE CO., LTD. (Japan)無料posted withアプリーチ

本体外観・サイズ感

『スリーコインズ デバイスバンド』の本体デザインやサイズ感を見ていきます。

スリーコインズ デバイスバンドの本体

本体は『Apple Watch』と同じ、角が丸くなった形状をしています。

スリーコインズ デバイスバンドのサイドボタン

サイドには、電源ボタンが付いており、押すことで「電源のオン/オフ」や「メニューの切り替え」などが行なえます。

なお、本製品は「ベージュ / ピンク / パープル」というカラー展開されていますが、それはあくまで付属するバンドの色であり、時計本体部分は全て黒だという事は注意しておきましょう。

スリーコインズ デバイスバンドの裏面

本体裏面には、センサーや充電ポートなどがあります。こういっちゃ悪いですが、意外に本格的だなといった印象。

ポリカーボネート素材なので、高級感は無い

ただ、本体の素材は『Apple Watch』の様に金属では無く、ポリカーボネート(PC)が使われているので、高級感はありません。

まぁ価格を考えれば高級感を求めるのは酷だとは思いますが……

シリコンバンドをセット

実際に使い始める前にバンドをセット。

バンドはピンで本体に止めるタイプのもの。同じ様な形状のバンドであれば互換性があるのかもしれませんが、少なくとも『Apple Watch』のバンドとは互換性が無いので使えません。

スリーコインズ デバイスバンドにバンドを取り付けた様子

バンドを取り付けた様子。

本体が黒なのに加え、バンドも黒を付けたので、性別関係なく様々なシーンで使えそうなシックな見た目になりました。

パッと見た感じは3000円とは思えない

じっくり見ると質感の安っぽさはあるのですが、パッと見ただけでは到底3,300円とは思えないくらいの見た目ですね。

重量は35.6gと軽量

重量はバンドを付けた状態で、実測35.6g。

軽量なので、付けっぱなしでも疲れにくそう。

Apple Watchとの比較

『スリーコインズ デバイスバンド』は、『Apple Watch』とよく似た形状をしているので、比較してみました。

比較するApple Watchは「Apple Watch Series 4 / 40mm / アルミニウムケース」に、『PITAKA Apple Watchバンド』を付けています。

スリーコインズ デバイスバンドとApple Watchの比較
左:3COINS デバイスバンド、右:Apple Watch 4

正面から見た様子は、かなりそっくり。

遠目で見たらあまり違いは分からないのではないでしょうか。

スリーコインズ デバイスバンドとApple Watchの比較:裏面
手前:3COINS デバイスバンド、奥:Apple Watch 4

裏側面から見ると、Apple Watchはアルミニウムケースなので光が反射しているのに対し、『スリーコインズ デバイスバンド』はマットな感じです。

好みはあると思いますが、これだけ見ると、むしろスリコのデバイスバンドの方がシックで良く見えてきます…

スリーコインズ デバイスバンドとApple Watchの比較:センサー部分
左:3COINS デバイスバンド、右:Apple Watch 4

背面からみた様子。

センサー部分が見えやすい様に、画像はかなり明るく加工してあります。

一見似たような感じですが、流石にApple Watchの方がセンサーが大きく、より精密な印象です。

スリーコインズ デバイスバンドの使用レビュー

実際に『スリーコインズ デバイスバンド』を使い、使用感を見ていきます。

充電ケーブルはマグネット式だけど、磁力が弱くてズレる

使い始める前に、本体の充電を行います。

充電ケーブルはマグネット式になっているので、ピタッと付ければ充電が開始されますが、どうもこのケーブル、磁力が弱いのかすぐにズレて取れてしまいます。

知らずしらずのうちに、ズレて充電できてなかった……という事が起こりそうなので、充電する際には注意が必要。

また、この充電ケーブルは本製品専用となっているので、万が一ケーブルが壊れてしまった場合はサポートまで連絡する必要があります。(Amazonに似たようなケーブルが5〜600円程度で売られていますが、使えるかどうかは怪しいので、推奨はしません)

スポーツバンドに良くある、内側に差し込むタイプのバンド

バンドは、スポーツバンドで採用されているような、内側に差し込むタイプのもの。

このタイプってフィット感が強くズレないのですが、付けづらいのが難点なんですよね…。

アプリとの連携は必須

さて使ってみようかと思ったら、アプリを使ってスマホとペアリングしてくれと言われました。

『スリーコインズ デバイスバンド』は単体で使うことが出来ず、スマホと連動させて初めて使う事が出来るので、普通のデジタル時計として使おうと思っている方は注意が必要です。

アプリのインストールと使い方

GH Smart

GH Smart

GREEN HOUSE CO., LTD. (Japan)無料posted withアプリーチ

専用アプリ「GH Smart」をインストールします。

アプリは会員登録が必須なので、メールアドレスで登録します。

また、使い始める際は「通知」や「Bluetooth」などアクセス許可が求められますが、画面に従い許可していきましょう。

一通りの設定が終わったら、デバイスバンドとペアリングしていきます。

「デバイスの追加」をタップすると、自動的にデバイスバンド(GHW-01)を探してくれるので、見つかったら+ボタンをタップしてペアリングさせます。

「GH Smart」のホーム画面。運動している人をターゲットにしたような画面構成になっています。

設定画面からは各種設定が可能。

注意点としては、初期状態だと「通知」機能がオフになっています。デバイスバンドでアプリの通知を表示したいと考えている方も多いと思うので、通知はオンにしておきましょう。

なお、通知はアプリ毎に個別にオンにします。「電話」や「メッセージ」「LINE」など、メジャーなものは一覧にありますが、それ以外のアプリからも通知を受けたい場合「他のアプリ」という項目をオンにしておくと届くようになります。

その他、役立ちそうなものは「アプリ側からデバイスバンドを探す機能」や、「文字盤のデザイン変更」などでしょうか。

デバイスバンドの文字盤は、予め数種類用意されていますが、どれもデザインが微妙に派手だったりするので、アプリから好みのものを探してインストールしておくと良いでしょう。

デバイスバンドを使い、遠隔で写真が撮れるリモートシャッター機能

また、面白そうな機能として「リモートシャッター」というものがあります。

こちらは、デバイスバンドを使い遠隔でスマホの写真を撮るという機能。デバイスバンドを振るとシャッターが切れるので、自撮りとかする時に使えそう。

デバイスバンドの主な機能を紹介

引き続き、実際にデバイスバンドで何ができるのかを紹介していきます。

デバイスバンドの時計画面

まずはデジタル時計としての表示。文字盤のデザインは本体内に予め数種類収録されていますが、アプリを使えば様々なデザインに差し替えることが可能です。

デバイスバンド右側にある電源ボタンを押すと現れるメニュー画面。

『Apple Watch』を意識したであろう、丸いアイコンで各メニューが表示されています。

メニューはリスト表示にすることも可能

なお、表示はこの様に一覧にすることも可能。

活動データ画面

活動データ画面。

アプリで設定されている目標歩数に対して、現在どのくらいの進捗なのか、何キロカロリー消費しているのかなどが分かります。

心拍数画面

心拍数も計測可能。ここで表示されているデータが正しいのかどうかは良く分かりませんが、動いた後だと心拍数の数値も上がっているので、ある程度参考にはなるのかなと思います。

LINEの通知も受け取れる

「スマートウォッチ」らしい機能と言えば、スマホの通知を受け取る機能。

前述の通り、どのアプリの通知を受け取るかを事前に設定しておく必要があります。

なお、デバイスバンドから確認できる通知は最新10件までとなっているのでご注意を。

スマホの音楽再生なんかも可能

また、スマホで聴いている音楽の「再生/停止」「曲送り/曲戻し」「音量の上げ/下げ」みたいな操作も行えます。

曲名表示などは出来ませんが、一応手元だけで操作できるのは良いですね。

ディスプレイ解像度が低く、特に文字が汚い

解像度が低く、画面が汚い

本製品の画面サイズは1.69インチとそこそこ大きいのですが、解像度が低く画面が汚いのが残念です。

スマホの綺麗な画面を見慣れているせいもあると思いますが、特に文字の汚さは結構目立ちますね。フォントもおそらく中華フォントが使われており、文字が潰れてしまっていて読みにくいです。

ディスプレイの反応が悪い

本製品は画面をスワイプさせて操作しますが、どうもディスプレイの反応が悪い気がします。

スワイプ操作も結構大げさにやらないと反応しなかったり、誤動作する時があって、ストレスを感じる瞬間がありました。

また、スワイプ操作させても、アニメーションするわけではなく、画面がパッパッと切り替わるだけなので、操作の気持ち良さみたいなものは無いですね。

スワイプさせてもアニメーションなどはしない

こういう操作感の良さみたいなものは、やはり『Apple Watch』などの方が断然上です。

Bluetooth接続が安定しない

このデバイスバンドはどうもBluetooth接続が安定せず、切れてしまったり、接続できなくなる事が多い気がします。

使い始めた当初はちゃんとペアリングも出来て、通知も来ていたのですが、いつの間にか通知が来なくなり、Bluetoothが切れている様な状態になりました。

本体のリセットを行い、アプリから再接続しようとしても、なかなか認識されない事があったりと接続の安定性はかなり怪しいですね…

SNSの口コミを見ていると個体差もあるようなので、どうしても上手く行かない場合、修理に出してみるというのもアリだと思います。

歩数がリセットされる

Bluetoothの不安定さが引き起こすものだと思いますが、歩数がリセットされる事が結構あります。

本製品は、時計内に計測データを保存しており、アプリと接続された時にデータを同期する仕様の様ですが、その際にBluetoothの接続が切れていると歩数がリセットされる事があるようです。

アプリのアップデートで改善される可能性もありますが、過度な期待はしないほうが良さそうです。

スリーコインズ デバイスバンド レビュー/3,000円のスマートウォッチは何が出来るのかを詳しく解説

スリーコインズ デバイスバンドのレビューまとめ

スリーコインズ デバイスバンド

総合評価

(2.5)
スリーコインズ デバイスバンド のイマイチな点
  • Bluetooth接続が安定しない
  • 解像度が低く、文字が汚い
スリーコインズ デバイスバンド の良い点
  • 歩数や心拍数など、健康管理機能が充実
  • スマホからの通知を受けたり、音楽の再生/停止が行える
  • IP68の高い防水性能

『スリーコインズ デバイスバンド』は、税込3,300円という価格ながら、歩数や心拍数の計測といった健康管理機能に加え、スマホと連動して通知を受け取る事や、音楽の再生/停止などが行える、スマートウォッチとしての機能も充実しています。

実際に使ってみると、思ったより遊べそうという印象。

特に歩数や心拍数を計測できる点や、IP68相当の高い防水性能を有している事などから、スポーツ時のお供としては、なかなかに優秀。

ただ、純粋な「スマートウォッチ」として見た場合、Bluetoothの不安定さや、画面の汚さ、操作感の悪さなど、課題も多く、正確さを求める人には向いていません。

この様に明確に欠点はあるものの、3,300円という価格は本当に破格。スマートウォッチというものを安価に試してみたい…という方であれば、『スリーコインズ デバイスバンド』を試してみる価値はあるのではないでしょうか。

スリーコインズ デバイスバンドのよくある質問

スリコのデバイスバンドでは何ができますか?
「スマホ通知」「健康管理」「スマホ・時計本体サーチ」「音楽再生操作」「リモートシャッター」「エクササイズモード」「座りすぎ通知」「時計表示」「ライト」といった機能があります。
スリコのデバイスバンドはいくらですか?
税込3,300円と、スマートウォッチとしてはかなり破格です。
スリコのデバイスバンドでタッチ決済は使えますか?
スリコのデバイスバンドはFeliCaを搭載していないので、タッチ決済はできません。そのため、買い物や電車に乗ることは出来ないので注意が必要です。
LINEの返信はできますか?
スリコのデバイスバンドはあくまで通知を受けるだけなので、デバイスバンドから返信することはできません。
血圧の測定はできますか?
血圧の測定機能は付いていません。
ワイヤレス充電器で本体を充電できますか?
ワイヤレス充電には非対応です。なお充電には本体に付属する専用ケーブルが必須となっています。

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