
生活をする上で欠かせないが、面倒で時間がかかる家事の一つが「掃除」です。
そんな掃除を自動的にやってくれるのが「ロボット掃除機」。僕も以前、ルンバのエントリーモデルをしばらく使っていた事がありましたが、思った以上に床がキレイになったので結構重宝していました。
あいにくそのルンバは壊れてしまい、それ以降ロボット掃除機は使っていませんでしたが、今回メーカー様からお声がけ頂き、『Trifo Emma(トライフォ エマ)』というロボット掃除機を試す機会を頂きました。
開封した様子や、初期設定、アプリの使い方に加え、実際に使ってみた様子や使い勝手などを詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
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Trifo Emmaとは

『Trifo Emma』は、部屋中を自動的にお掃除をしてくれる、ロボット掃除機です。
最大の特徴は、4000Paという超強力な吸引力を実現しながら、最大110分の連続運転が可能。さらに専用アプリによる遠隔操作や、Alexaによる音声操作が可能な上、さらに水拭きにも対応するなど、ロボット掃除機としてあって欲しい機能を盛り込みながら、2万円前後で購入できるというコスパに優れた製品です。
Trifo(トライフォ)について
Trifo(トライフォ)は、2016年にアメリカで設立された、家庭用ロボット掃除機に特化した企業。
日本の知名度は低いですが、約40件の米国特許・中国特許を所有し、さらに米国・欧州・中国など世界各国で70件以上の特許を申請中。世界的に有名な大学やテクノロジー企業から主要メンバーが集まっており、カリフォルニア、北京、深圳に拠点を構えている注目の企業です。
スペック
Trifo Emma | |
---|---|
吸引力 | 4,000Pa |
ダストボックス容量 | 600ml |
バッテリー容量 | 2,600mAh |
充電時間 | 180分 |
稼働時間 | 110分 |
稼働時騒音 | 70dB |
Alexa対応 | ◯ |
水拭き対応 | ◯ |
本体サイズ | 36×36×8.4cm |
重量 | 3.5kg |
『Trifo Emma』のスペックは上記の通り。
エントリーモデルと呼ばれる、1〜2万円台のロボット掃除機は、「吸引力:1,000〜2,000Pa」「稼働時間:80分〜100分」「充電時間:300〜360分」といったようなスペックが一般的ですが、『Trifo Emma』は、それらと比較してワンランク上のスペックを持っています。
また「水拭き」に対応しているのもポイント。フローリングを自動的にキレイにしたいという場合に役立ちます。
Trifo Emmaの開封と本体外観
『Trifo Emma』を開封して、パッケージ内容・本体の外観を確認していきます。

『Trifo Emma』はロボット掃除機なので、パッケージもそれなりに大きく、しっかりとしたダンボールに梱包されていました。
ダンボールからパッケージを引き出していきます。

パッケージは紫の色が映えるかわいいデザイン。ペットの居る部屋にも使えるということで、パッケージデザインも、ペットを意識しているようです。

パッケージ裏面は製品の特徴が書いてあります。基本的には全て英語で書かれており、ちょろっとだけ日本語で内容物の説明がありました。

パッケージの蓋を開けると、中央には取扱説明書が。


取扱説明書の下には本体や付属品類が収められています。


本体、付属品類ともに全て個別に保護袋に入っており、丁寧に梱包されているのが分かります。
パッケージ内容

- Trifo Emma 本体 1台
- ペットヘアエクストラクター
- モップがけモジュール
- モップがけ用パッド(10枚)
- 充電ステーション
- 取扱説明書
パッケージ内容は上記の通り。

取扱説明書は多言語化されており、日本語の記載もあります。
ただ、機能が豊富な割には、この説明書にはそこまで詳細な記載はありません。
特にこの製品は”アプリの活用”がポイントですが、アプリに関する記載がほとんど無く、QRコードがあるだけだったので、もう少しアプリについても触れたほうが良いのではないかと思いました。
本体外観・サイズ感
『Trifo Emma』本体を見ていきます。


本体には緩衝材が挟んであるので、まずはそれを取り外します。

『Trifo Emma』本体。形状やデザインはまぁ普通のロボット掃除機といった所でしょうか。
サイズは直径36cmとそこそこの大きさがあります。

本体手前には、電源ボタンと、充電ボタン(家アイコンのボタン)があります。

本体の高さは、8.4cmと比較的高さが抑えられているので、家具の下にも入っていけます。ベッドやソファなどの下って普通の掃除機じゃなかなか手が届かず掃除しにくいので、そういった場所も入っていけるのは良いですね。

本体裏面。ローラー類と、サイドブラシ、メインブラシが見えます。

仕様が書かれたステッカーが貼ってあります。PSEマークなんかもありますね。

サイドブラシ。こちらで隅にあるホコリやゴミを掻き出してくれます。

メインブラシ。カーペットの様な床でも、しっかりとゴミを掻き出して掃除してくれます。
ペットを飼っている方はペットヘアエクストラクターに交換
ペットを飼っている方の場合、ペットの抜け毛がブラシに絡みついて手入れが大変…。
そんな時には、付属の「ペットヘアエクストラクター」に付け替えると便利です。


付け替えは簡単。メインブラシを取り外して、ペットヘアエクストラクターに付け替えます。

ペットヘアエクストラクターは、ブラシを使わず直接ゴミを吸い取ってくれます。

付属の充電ステーション。掃除が終わるとこちらに自動的に戻ってきて充電をします。

横から見た様子。充電ステーションの大きさは「幅13.5×高さ7.3×奥行14cm」と、比較的小柄です。

付属する電源アダプタ。「アマゾンジャパン合同会社」って書いてありますが、アマゾン製なのでしょうか?ちょっとよく分かりません…。
電源アダプタのケーブルは約3mとかなり長いので、コンセントから離れた位置に置くことも出来そうです。

かなり長い電源ケーブルを、スッキリとまとめてくれる工夫が充電ステーションにはあります。
蓋を開けると、ケーブルを収納できるスペースがあり、左右どちらからでもケーブルを出せるようになっています。

蓋を閉めればケーブルがスッキリと見えるので、収納スペースは良いですね。
また、この充電ステーション底面には、滑り止めのゴムが貼り付けてあるので、掃除機本体が戻ってきた時にもズレないようになっています。
Trifo Emmaの使い方と使用レビュー
実際に『Trifo Emma』を使ってみます。


リビングに充電ステーションを置き、そこに『Trifo Emma』をセットし、充電しました。
最初はバッテリーが空だったので、まずは満充電になるまで充電します。

充電中は家のマークがオレンジ色に点滅しています。

充電が完了したので、実際に掃除をしてみます。掃除は電源ボタンを押すと音声ガイダンスと共に自動的に開始されます。
なお、音声ガイダンスは英語だったのですが、ソフトウェアアップデートと、日本語ボイスパックのインストールによって、日本語の音声ガイダンスに切り替える事が可能です(詳細は後述)。

サイドブラシが回転し、ゴミを取りながら進んでいきます。


ドアの様な障害物に当たった場合、自動的に回転し、向きを変えて掃除してくれます。


ちゃんとドアや壁に沿って掃除してくれているのが分かります。

小さい子供が居るので、リビングにはジョイントマットをひいているのですが、ちゃんとジョイントマットの段差も乗り越えて掃除してくれています。


室内ジャングルジムみたいなものも置いてありますが、引っかかることなく、ちゃんとジムに沿って掃除してくれていました。

置いてある座椅子なども、認識して回避しながら掃除してくれます。

掃除が終われば、自動的に充電ステーションに戻ってきて、充電を開始します。

以前、ルンバのエントリーモデルを使っていた事がありますが、使い勝手に関しては、『Trifo Emma』もほぼ変わらないと感じました。
ゴミ捨てと吸引力について

取り終わったゴミは本体のダストボックスの中に溜まっているので、本体のカバーをパカッと開け、取り出して捨てます。


「PUSH」ボタンを押すと、ダストボックスを引き出す事ができます。

実は『Trifo Emma』で掃除する前に、一度掃除機をかけていたのですが、それでも結構細かいゴミが取れていました。

フィルターは2つ付いており、しっかりとゴミを取ってくれます。
以前使っていていたルンバは、簡易的なフィルターが1つのみだったので、それと比較すると『Trifo Emma』の方が優秀ですね。
動作音について

動作音に関しては、それなりの音はしますが、比較的小さいような印象をうけました。
また、後述しますがアプリから動作速度の調節が可能です。動作速度を一番遅くした場合、かなり動作音は静かになりました。その分掃除時間が長くなるというデメリットはありますが、より静かに動かしたいという場合、調整が出来るというのは良いですね。
Trifo Homeアプリの使い方
『Trifo Emma』は、アプリを使わなくても、電源ボタンを押すだけで自動的に掃除はしてくれますが、より便利に使うなら、アプリとの連携は必須です。
アプリ登録方法や、使い方を見ていきます。
アプリのダウンロード
アプリのダウンロードは上のリンクから行えます。
アプリの初期登録


アプリを起動すると、まず規約への同意が求められます。
その後は、言語の選択。
日本語もありますが、なぜか日本語だけ「にほんこく」という、謎のかわいい表記になっていますw


言語の選択をしたあとは、ログイン(Login)か、登録(Register)のどちらかを選択します。今回初めて使うので、登録(Register)を選びます。
登録は、電話番号かメールアドレスのどちらかで出来ますが、今回はメールアドレスの方で登録を進めます。


メールアドレスを入力した後は「Send PIN」をタップし、メールアドレスに届いたコードと、パスワードを入力して登録を進めます。
PINを送ってから登録まで60秒しか無いので最初焦りましたが、時間が過ぎた場合は再度「Send PIN」を押してコードを発行すれば問題ありません。
アプリへのログインとTrifo Emmaの登録


先程登録した情報を元にログインします。
ログインすると、ホーム画面になりますが、ここで1つやっておくべき事があります。


登録時に「にほんこく」を選択していますが、アプリ内の表記は英語のままになっています。
そこで、最初に設定画面(アプリ左上の三本ライン)から、言語を日本語に切り替えておくことをオススメします。
僕は最初気づかずに英語のまま進めてしまいましたw
アプリ自体はちゃんと日本語対応しているので、登録時の設定を反映してくれれば、もっと親切なのになぁと思っちゃいました。


気を取り直して設定を進めていきます。モデルは「Emma」を選択。



その後、ネットワーク設定などを行います。
家のWi-Fiと接続させますが、5GHz帯には対応しておらず、2.4GHz帯にしか接続出来ないので、5GHz帯しか使っていない場合、ちょっと注意が必要です。
その後はアプリのガイダンス通りに進めれば良いのですが、僕の場合1、2回ほどWi-Fi接続に失敗したので、少し安定性に欠けるかもしれません。

無事Wi-Fiに繋ぐことが出来たら、本体のWi-Fiランプが点灯します。
最後に名前を付けて、ネットワークの設定は完了です。
ソフトウェアアップデートをする


ホーム画面に戻ると、ソフトウェアアップデートの案内が来ていました。
アップデートは結構頻繁に行われているみたいで、内容にはバグ修正の他にも「日本語ボイスパックをサポート」といったものがありますので、アップデートは必ず行っておきましょう。


アプリ内でソフトウェアのダウンロードや実際の更新も行えます。
こういったソフトのアップデートによってバグが修正されたり機能が追加されたりするのってスマホみたいですよね。以前使っていたルンバはこのようなアプリ連携やアップデートなど無かったので、最近の家電製品は凄いなぁ…と素直に感心しました。
音声を日本語にする


音声ガイダンスを日本語にするには、「設定」>「音声設定」>「言語」から、日本語をダウンロードして設定します。
音声パックはそれなりに容量があるらしく、結構ダウンロードに時間がかかったので、予め時間の余裕がある時にやっておくのが良いでしょう。
アプリで出来ること


「Trifo Home」アプリは良く出来ていて、アプリから様々な操作が可能です。
- 掃除時間、バッテリー残量の確認
- 掃除の開始・一時停止・終了
- 吸引設定
- スケジュール設定
- リアルタイムマッピング
主な機能だけでも上記にあげたものがあり、本体に触らずともスマホから操作が出来ます。また、掃除中はリアルタイムに部屋をマッピングしてくれます。
吸引設定を調整すれば、騒音レベルも調整することが出来るので、うるさくしたくない場合にも便利。
スケジュール設定をすれば、決まった時間に自動的に掃除してくれるので、日中職場に行っている間に自動的に掃除してもらい、帰ってきた時にはキレイな部屋になっているといった使い方も出来ますね。
Trifo Emmaは水拭きにも対応
『Trifo Emma』は、付属の「モップがけモジュール」を使うことで、水拭きにも対応しています。

これが「モップがけモジュール」

モジュールの隅に給水口があるので、そこから水を入れます。

同じく付属している「モップがけ用パッド」

パッドをモジュールにスライドするような形でセットします。

奥まで全てセットしたら、モジュール手前側にある黒いマジックテーブと付け、固定します。

パッドを固定した様子。自動的にモジュール内から水が染み出してパッドを濡らしてくれます。

このモジュールを、『Trifo Emma』の背面にセット。

こうすることで、「ブラシによる掃き掃除」+「モップによる水拭き掃除」といったハイブリッドな掃除が可能。

実際に使ってみた様子です。

『Trifo Emma』が通った後は、しっかりと水拭きされているのが分かります。
ただ、多少水の量が多く、少しフローリングがベタベタになった様な気がしました。水量の調整は特に出来ないみたいなので、モジュール内の水の量を少なめにするなどの工夫が必要かもしれません。
また、この「モップがけ用パッド」は10枚付属してきますが、AmazonやTrifoのサイトを見てもパッド単体で売っていない様です…。流石に使い切りという事は考えにくいので、そのうち販売する可能性もあるかもしれませんが、現状では何とも言えない状況です。
機会があればサポートの方に聞いてみようかなと思います。

Trifo Emmaのまとめ
- Trifo Emma のイマイチな点
- Wi-Fi接続が少し不安定
- 日本語での説明が不足気味
- 水拭きモップの替えを購入する手段が無い
- Trifo Emma の良い点
- 4,000Paの吸引力、110分の稼働時間、180分の充電時間など、エントリーモデルとは思えない高い基本性能
- ペット用モジュールや水拭きモジュールなど、付属品が充実
- アプリの機能が豊富で、連携することによりスマホから様々な操作が出来る
- 2万円前後で買える価格
『Trifo Emma』は、4,000Paの強力な吸引力、110分の連続稼働時間、180分で終わる充電時間など、一般的なエントリーモデルと比較してもワンランク上の基本性能を備えているロボット掃除機です。
更に「ペット用モジュール」や「水拭きモジュール」なども付属しているなど、付属品も充実しています。
用意されている専用アプリは、初期設定が少しめんどくさい部分もありますが、アプリ自体はしっかりと日本語対応もされており、機能も豊富です。
以前、エントリーモデルのルンバを使っていた事がありましたが、そちらと比較しても明らかに『Trifo Emma』の方が優れている様に感じました。
水拭き用パッドが売っていないなど、サポート体制が整っていない感もありますが、2万円前後で買える価格を考えると、コスパはかなり高いのではないかと思います。