長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバーとは

M.2 SSDに貼り付けて、排熱を促すヒートシンクです。一般的にM.2形式のSSDは高速ですが発熱が凄いという性質があります(NVMe方式の場合)。発熱が大きすぎると本来の性能が出せず、速度が落ちる(サーマルスロットリング)などの問題があり、ちゃんとしたエアフローを確保して冷却してあげる必要があります。

冷却する方法の一つとして、放熱を促すヒートシンクがあります。熱伝導の高いヒートシンクを付ければ、効率的に熱を放出することが出来るので、サーマルスロットリングを起こしにくくなるという特徴があります。

最近のM.2 SSDは予めヒートシンクが付いている製品が多いですが、そうではない場合は後から付けることも可能。今回購入した『長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー』も、そういった後付タイプのヒートシンクです。

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバーのパッケージや付属品

『長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー』のパッケージや付属品を見ていきます。

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバーのパッケージ

パッケージはPCパーツらしい簡素なもの。日本製であることと、熱伝導率5.2W/m・Kだということが謳われています。

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバーの付属品

付属品は、

  • ヒートシンク本体 1個
  • 耐熱絶縁テープ 2枚

以上が付属しています。

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー本体

『長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー』本体を見ていきます。

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー本体

ヒートシンク本体は、2.0mm厚のアルミニウムで作られています。内面には高性能放熱シリコーンパッドが貼り付けられており、より効率的に熱を吸収し放熱できるように設計されています。

M.2 SSD用ヒートシンクの中には、突起が沢山付いているタイプの製品もありますが『長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー』は突起などは何もありません。その分高さが5cmと抑えられており、Mini-ITXなど小型ケースを使っている場合など、狭い空間しか確保出来ない箇所でも取り付けれられる可能性が高いという特徴があります。

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバーを取り付け

それでは、実際に『長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー』を取り付けていきます。

取り付けるSSDは先日購入した『Intel SSD 600p 512GB』というNVMe接続のM.2 SSD。このSSDは性能はそこそこあるのですが、発熱が凄くてどうやらサーマルスロットリングが発生しているような状況。ヒートシンクで改善される事を期待して取り付けていきます。

M.2 SSDを取り外す

まずはM.2 SSDを取り外していきます。僕が使っているPCケースは『Dan Cases A4-SFX V4』という超小型のMini-ITX用ケース。7.2Lと超小型なのですが、小型ケースにありがちなメンテナンス性は非常に悪く、何かを取り付けようとすると全て取り外さないといけないという欠点もあります。

一旦組んでしまえばそれほど頻繁にケースを開けることもありませんが、メンテナンス性重視の方は避けたほうが良いPCケースですね。

マザーボードの裏に付いているM.2 SSD

マザーボード裏面にM.2スロットがあるので、こちらからSSDを取り外します。

取り外したM.2 SSD

SSDを取り外せました。ここに『長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー』を取り付けます。

M.2 SSDに長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバーを取り付ける

取り付けた様子。取り付け自体は何も難しいことは無く、ただ付けるだけです。

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバーの耐熱絶縁テープを使う

『長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー』とSSDは特に何かネジで固定しているわけではありません。そのまま付けただけでも、内側のシリコーンパッドと密着するのである程度はしっかりと付くのですが、より確実に固定するために、付属の耐熱絶縁テープを使います。

M.2 SSDに耐熱絶縁テープで固定した様子

このような感じで2箇所テープでしっかりと固定しました。これであれば使用中にヒートシンクがズレるなどの問題は無さそうです。

マザーボードにM.2 SSDを取り付け

元通りマザーボードにM.2 SSDを取り付けていきます。

ヒートシンク自体は薄型設計のため、高さが高くなることもなく、他のパーツとの干渉もありませんでした。

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバーの効果を検証

それでは実際に『長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー』を取り付けると、SSDの温度がどのように変化するかを見ていきます。

SSDの温度は「CrystalDiskInfo 8.2.0」で計測し、「CrystalDistMark」を実行して、どのくらい温度が変化していくのかを見ていきます。

なお、部屋の室温は25〜26度ほどとなっています。

ヒートシンク取り付け前

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー取り付け前

CrystalDistMark」を実行する前ですが、既に「58℃」と表示されています。バックグラウンドで多少動作させているプロセスはありましたが、アイドル時で58℃はかなり高いですね。

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー取り付け前の温度

「CrystalDistMark」を実行すると、グングン温度が上昇していき、一番のピーク時では「74℃」まで上昇しました。

Intel SSD 600p 512GB』の仕様を確認すると、動作温度範囲は「0〜70°C」となっており、これを超える温度が出てしまっています。サーマルスロットリングによる性能低下もありそうですし、耐久性も不安です。

ヒートシンク取り付け後

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー取り付け後

『長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー』を取り付けた後「CrystalDiskInfo 8.2.0」を見てみると、温度が「47℃」と取り付け前から明らかに低下しています。

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー取り付け後の温度

「CrystalDistMark」実行中も最大で「55℃」までしか上昇せず、ヒートシンク取り付け前と比較すると「19℃」も温度が低下しました。

「55℃」であれば、もちろんIntel SSD 600p 512GB』の動作温度範囲内なので、安心して使うことができます。

また、ベンチマーク結果を見ても、明らかにヒートシンク取り付け後の方が良い数値が出ています。やはりヒートシンク取り付け前はサーマルスロットリングが働いていたという事が分かりました。

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバーのまとめ

  • 長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー のイマイチな点
  • あまりない
  • 長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー の良い点
  • 取り付けるだけで確実に温度が下がる
  • 高さが抑えられているので小型ケースにも使える

『長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー』は、M.2 SSDを効率よく排熱できるように作られたSSD用ヒートシンクです。

実際に取り付けて温度を計測してみましたが、アイドル時で−11℃、ピーク時で−19℃と自分でも驚くほど明確に温度の低下が見られました。

それに伴い、SSDのベンチマーク結果も向上しており、サーマルスロットリング回避の為に確実な効果が出ているのが分かりました。

『長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンクカバー』は高さが5cmに抑えられているので、Mini-ITXの様な小さいケースにも問題なく使うことが出来るなどメリットが多い製品です。

M.2 SSDを使っていてヒートシンクを付けていない方は、ぜひ一度試してみて頂きたい製品となっています。