ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)とは

パナソニックから販売されている、ドラム式洗濯乾燥機です。

パナソニックのドラム式洗濯乾燥機は、「VXシリーズ」と「Cubleシリーズ」に分かれており、「VXシリーズ」は、ヒートポンプ乾燥を採用した、パナソニックドラム式洗濯乾燥機の主力ラインに位置づけられる製品なのに対し、「Cubleシリーズ」は、一般的なドラム式洗濯乾燥機ではあまり見られないデザインに価値を置いたラインとなっています。

「Cubleシリーズ」のデザイン性の高さは、2017年のグッドデザイン賞ベスト100を受賞するなど、各方面から高い評価を受けています。

ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)のスペック

「Cuble(キューブル)」シリーズのスペックを見ていきます。なお、こちらは2021年現在販売されている現行モデルのスペックとなっていますので、予めご了承ください。

 NA-VG2500L/RNA-VG1500L/RNA-VG750L/R
洗濯・脱水容量/乾燥容量10kg/5kg10kg/5kg7kg/3.5kg
本体サイズ639×665×1,050 mm639×665×1,050 mm639×600×1,050 mm
温水機能
泡洗浄W
液体洗剤・柔軟剤 自動投入
スマホで洗濯
ナノイーX
洗濯〜乾燥時間約195分約195分約200分
静電タッチパネル
本体カラープレミアムステンレスフロストステンレスマットホワイト

Cuble(キューブル)には、『NA-VG2500 L/R』『NA-VG1500 L/R』『NA-VG750 L/R』の3モデルがラインナップされています。

NA-VG2500 L/R』『NA-VG1500 L/R』の2機種は機能面ではほぼ一緒です。唯一の違いは操作パネルが『NA-VG2500 L/R』が「タッチパネル操作」なのに対し、『NA-VG1500 L/R』が「ボタン操作」になっている点と、本体カラーが異なる点。

「タッチパネル操作」の場合、電源が入っていない時にはタッチパネルのランプが消灯するので、よりスッキリ見えるという特徴があります。

また、『NA-VG2500 L/R』のみ、ステンレスカラーを採用しています。そのためステンレスカラーが欲しい場合は、自ずと『NA-VG2500 L/R』を選ぶことになります。

『NA-VG750 L/R』は、キューブルシリーズの中では下位モデルという位置づけのため、「洗剤・柔軟剤の自動投入」が無い、「洗濯コースが少ない」など、機能面で削られている箇所があります。

反面、本体サイズが「639×600×1,050mm」と他の2機種と比較して奥行きが6cmほど小さくなっており、縦型洗濯機と比較しても同等程度のサイズ感になっています。洗濯機置場が小さいのでドラム式を諦めていたという方でも置ける可能性が高そうです。

ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)の本体デザイン

それでは、「Cuble(キューブル)」シリーズのスペックを確認した所で、Cubleの特徴である本体デザインを見ていきます。

なお、ここからは僕が使っている『NA-VG2200R』というモデルになります。スペックは最新モデルと異なりますが、デザイン面では概ね一緒なので、参考にはなるかと思います。

Cuble(キューブル)」シリーズは、あまりドラム式洗濯機では見かけない直線的なフォルムを採用しています。一般的なドラム式洗濯乾燥機は丸みを帯びた製品が多い中で、まさにキューブ状の形状は非常にシャープでオシャレな印象を与えてくれます。

直線的なフォルムのオシャレなドラム式洗濯乾燥機と言えば、ドイツの「ミーレ」が有名ですが、こちらは洗濯機自体が非常に重く、しっかりとした床に設置する必要がある上、200Vの電源が必要なため、最悪電気工事まで必要になってくるなど、導入のハードルが高いのが難点です。

そのため、日本の家庭で現実的に購入できるデザインに優れたドラム式洗濯乾燥機となると、実質Cuble(キューブル)」シリーズくらいしか選択肢が無いと言えます。

パッチパネル操作

NA-VG2500 L/R』を始めとしたNA-VG2000番台は、操作パネルがタッチパネル方式となっており、右に見える「電源ボタン」と「スタート・一時停止」ボタンのみが物理ボタンとなっています。

そのため、電源が入っていない時には上の写真の様に見えなくなるので、操作パネル類がスッキリと見えるという特徴があります。

ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)の洗浄機能

それでは「Cuble(キューブル)」の洗濯機としての実力を見ていきます。

まず、一般的に「ドラム式は縦型洗濯機と比較して洗浄力が弱い」とよく言われています。こればかりは洗う方式が異なるため、どうしても仕方のない点と言えますが、Cuble(キューブル)」では、そんな洗浄力の弱さを様々な方法によってカバーしています。

温水泡洗浄W

汚れというのは、温水で洗うとよく取れるというのは周知の事実だと思いますが、Cuble(キューブル)」で採用されている「温水泡洗浄W」という機能は、洗剤液をヒーターで直接温め、それを泡にすることによって、浸透力をアップさせ、繊維の奥にしみついた黄ばみやニオイの原因菌まで洗い流すという機能が採用されています。

また、汚れが酷いものに対しては、「約40℃のお湯でつけおきにする」といった設定のコースも備えており、これらを駆使することによって、縦型に引けを劣らない洗浄力を実現しています。

実際に使ってみてどうか

実際に我が家でも3年以上使っており、様々な衣類を洗っていますが、通常の洗濯に関してはそこまで洗浄力が弱いなと感じた事はありません。

ただ、流石に子供の食べこぼしの様なガンコ過ぎる汚れに対しては、「ワイドハイター」などの衣類用漂白剤を併用して洗濯しています。これによりほとんどの汚れは落ちているので、今の所洗浄力自体に不満はありません。

ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)の乾燥機能

ドラム式洗濯乾燥機なので、乾燥機能がどこまで使えるか気になる所です。

一般的に洗濯乾燥機の乾燥方式は「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」があり、それぞれの仕組みと特徴は以下の通りとなっています。

ヒーター式

  • ドライヤーと同じ様な仕組みで、温風を当てて衣類を乾かす
  • 温風は高温なため、衣類に痛みや縮みが発生しやすい
  • ヒーターを使い高温な風を送るので、電力消費量が多い

ヒートポンプ式

  • 除湿機と同じ様な仕組みで、乾燥した風を当てて衣類を乾かす
  • 比較的低温の風を当てるので、衣類の傷みや縮みが発生しにくい
  • 空気中の熱を利用するので、電力消費量が少ない

上記の様な特徴があり、乾燥方式としては「ヒートポンプ式」の方が優れている点が多くあります。

Cuble(キューブル)」シリーズはどうかというと、残念ながら「ヒーター式」が採用されています。

ただCuble(キューブル)」シリーズには「ヒーター式」のデメリットを軽減する「低温風パワフル乾燥」という仕組みがあります。

低温風パワフル乾燥

引用:Cubleシリーズ特徴:低温風パワフル乾燥

「低温風パワフル乾燥」とは、室温+15℃の低温風を使い衣類を乾燥させるので、ヒーター式でありがちな乾燥による衣類へのダメージを軽減させ、痛みや縮みが抑えられるという機能です。

反面、温風は室温に左右されるので、季節や設置場所によってはかなり乾燥時間が長くなるというデメリットもあります。

実際に乾燥してみてどうか

我が家はもう毎日のように乾燥機を使っていますが、今まで乾燥による衣類に対しての縮みやダメージを感じたことはあまりありません。

これは、デリケートな素材の衣類は乾燥機を使わないようにしている事が一番大きい原因な気がしますが、「低温風パワフル乾燥」の効果もあるのかなと感じています。

しかし、やはり乾燥時間はかなり長いです。

洗濯を開始すると、終了までの目安時間が本体に表示されますが、乾燥の長さが主な原因で、目安い時間通りに終わることは滅多にありません。

上記の写真のように、だいたい残り55分・35分・15分までくると、しばらく時計が点滅して目安時間が減らなくなります。

これは故障しているわけではなく、乾燥が不十分な場合、残り時間が減らずに調整される為です。季節や湿度など環境によって変化しますが、この状態のままかなり時間を要することがあります。

急いで乾燥を終わらせたい場合、乾燥する衣類の量を減らすなどの工夫が必要になります。

乾燥後の仕上がり

乾燥時間は長いものの、乾燥した後の衣類は乾燥機特有のふんわり暖かく仕上がっています。極端に乾燥する衣類の量がが多くなければちゃんと乾いており暖かく仕上がっています。

以前まで縦型洗濯機の乾燥機能を使って衣類を乾燥させていましたが、『NA-VG2200』の方が乾燥機能としては優れていると思います。

乾燥時は排気の湿気に注意が必要

1点乾燥時の注意点として「Cuble(キューブル)」に採用されている「低温風パワフル乾燥」は、乾燥時に発生する水蒸気を洗濯機の外に排気しています。

これは水蒸気を冷やすための冷却水が不要な反面、洗濯機置場の湿度と温度が上がります。洗濯機置場に換気扇が付いているなど、換気が十分な場合は問題ありませんが、換気扇がない、部屋が狭いなどの場合、湿気がこもるので注意が必要です。

ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)のメリット

それでは「Cuble(キューブル)」シリーズのその他メリットを見ていきます。

本体サイズがコンパクト

「Cuble(キューブル)」シリーズは、ドラム式洗濯乾燥機ながら本体サイズがかなりコンパクトです。一般的にドラム式洗濯乾燥機はサイズが大きく、マンションなどの限られたスペースでは設置できないことがあります。

以前僕が住んでいたマンションでも洗濯機置場が狭く、縦型洗濯機くらいしか置けないほどの空間しかありませんでしたが、唯一Cuble(キューブル)」シリーズのみ設置可能でした。

本体サイズは『NA-VG2500L/R』や『NA-VG1500L/R』でも横幅は60cmと、縦型洗濯機と同様のサイズなので、狭い場所でも問題なく入ります。

設置場所が狭いなど、サイズが問題でドラム式洗濯乾燥機を諦めていた方に「Cuble(キューブル)」シリーズは検討してみるだけの価値があります。

洗剤・柔軟剤の自動投入

これは、実際に使ってみると感動するレベルの便利な機能。予めタンクの中に洗剤と柔軟剤をセットしておけば、入れた洗濯物の量に応じて自動的に必要な量だけ洗剤と柔軟剤を入れてくれます。

自動投入タンクの容量は、洗剤が約870ml、柔軟剤が約580mlと大容量。一般的な詰替え用パウチであれば1本分まるごと入ります。

我が家の場合、大容量の洗剤をネットで購入して使っています。大容量タイプは価格が安いので、経済的にもお得。

洗剤・柔軟剤自動投入機能は今まで自分で測って洗剤を入れていたのがバカらしくなるほどに便利な機能で、次に洗濯機を買い換える時も、自動投入機能が付いているモデルを購入すると思います。

この洗剤・柔軟剤自動投入機能はパナソニックが先駆けて洗濯機に導入したものですが、他メーカーでも採用し始めており、そのうちこの機能が当たり前になる日も来るのではないかと思っています。

なお、「おしゃれ着洗い」など、普段使っているものと違う洗剤を使いたい場合は、手動投入口があるので、そちらから入れることで対応可能。使い分け出来るようになっています。

ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)のデメリット

Cuble(キューブル)」シリーズにはデメリットもあります。

乾燥方式がヒーター式

これは前述の通り、Cuble(キューブル)」シリーズで採用されている乾燥方式は「ヒーター式」です。「ヒートポンプ式」よりも電気代が高くなる上に、湿気を含んだ空気を排気するので、洗濯機部屋の湿度と温度があがります。

どうしてもヒートポンプ式が良いと言う場合は、同じパナソニックであれば「VXシリーズ」がヒートポンプ式を採用しているので、そちらが候補になります。

電気代は高くなる

これも乾燥方式が「ヒーター式」の大きな弱点。

Cuble(キューブル)」シリーズの乾燥時の消費電力は、「約1,980Wh」なのに対し、同じパナソニックの「VXシリーズ」の場合、ヒートポンプ式を採用しているので、乾燥時の消費電力は「約890Wh」となっています。

乾燥時には2倍ほど多く電力を消費している事になるので、乾燥を頻繁に行う方にとってはコスト的にかなりデメリットが大きいと言えます。

細かい衣類が洗濯槽とドアパッキンの間に挟まる

写真の通り、特に靴下などの細かい衣類が洗濯槽とドアパッキンの間に挟まる事が多くあります。原因を調べてみると、どうやら洗濯物の量が多いとこのような事が起こるらしいですが、量を減らしても結構挟まっている時があり困っています。

対策として、100円ショップで買ってきた小さな洗濯ネットの中に、細かい衣類を入れて洗濯するようにしました。洗濯ネットの中に入れておけば挟まることも無いので、今の所快適に使えています。

これがCuble(キューブル)」シリーズ特有の問題なのか、単純に故障しているだけなのかは分かりませんが、これ以上酷くなった場合、サポートに連絡してみようかと思っています。

ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル)のまとめ

  • ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル) のイマイチな点
  • 乾燥が「ヒーター式」なので消費電力が大きい
  • 乾燥時間が長い
  • ドアパッキンの間に洗濯物が挟まる
  • ドラム式洗濯乾燥機 Cuble(キューブル) の良い点
  • オシャレなデザイン
  • ドラム式洗濯乾燥機としてはかなりコンパクト
  • 洗剤・柔軟剤の自動投入に対応している

「Cuble(キューブル)」シリーズは、他にはあまり無い優れたデザインと、機能を兼ね備えたドラム式洗濯乾燥機です。

本体サイズがコンパクトな為、縦型洗濯機しか置けなかったスペースにも置ける事が多く、デザインに拘る単身者からファミリーまで幅広い層の方にオススメできる製品となっています。

ただ、唯一の大きなマイナスポイントが乾燥方式が「ヒーター方式」という点。電気代がかかる、乾燥時間が長い、設置場所の温度と湿気が上昇するなどの欠点を抱えています。

そのため、乾燥機能を重視するのであれば、同じパナソニックの「VXシリーズ」の方を選択しておくのが無難。

ただ、デザイン面で言うと「VXシリーズ」は本当に普通のドラム式洗濯乾燥機なので、ときめかないのも事実。僕個人としては、多少機能は劣っていても、所有欲を満たしてくれるCuble(キューブル)」シリーズは、買ってよかったと思っています。