
僕が持っている27インチiMac(Late 2013)には、「Apple Wireless Keyboard(2009)」と「Apple Magic Trackpad」が付属してきます。今までは、この付属してきたものを使っていましたが、随分と古くなってきた事に加え、電池式であるため乾電池を用意しなければいけないという煩わしさがありました。
特に買い換えることも無く使ってきたものの、子供がトラックパッドを壊してしまったので、これを気に『Magic Kayborad』と『Magic Trackpad2』に買い換えることにしました。
実際に使ってみた様子などをレビューしていきます。
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Magic KeyboardとMagic Trackpad 2のパッケージ

パッケージはApple製品らしいシンプルでクリーンなデザイン。
Magic KeyboardとMagic Trackpad 2本体
『Magic Keyboard』と『Magic Trackpad 2』本体を見ていきます。

デザインは非常にシンプルで余計な装飾が一切ないのが特徴。『Magic Trackpad 2』に至っては、ただの白い板にしか見えないほどです。
なお、今回『Magic Keyboard』の方は、US配列の製品を購入しています。ひらがなの印字が無いため、キーがよりシンプルな見た目になりデザイン的にとても好みです。US配列だからといって使い勝手が悪いという事は無く、慣れてしまえばなんら問題なく使えるので、個人的にUS配列オススメです。

見た目が大きく変わったのはもちろんですが、今回使い勝手の面で大きく向上したのは、充電方式。前モデルまでは乾電池が必要だったのに対し、電池が不要な充電式に変更されました。
充電はライトニングケーブルで出来、1回の充電で1ヶ月以上も駆動します。
前のモデルは元々あまり電池の持ちが良くなく、頻繁に電池交換をする必要がありました。今回は充電式なので、電池交換の必要が無く、充電ケーブルを繋げたまま有線で接続して使うことも可能と、今までの不満点が一気に解消されたのはかなり嬉しいポイントです。
残念な点としては、充電端子が「ライトニング端子」という所。ここはもっと汎用性のある「USB-C」にして欲しかったというのが正直な所です。
最近Apple製品でもUSB-Cを採用する製品が増えてきているため、将来的にはUSB-Cになるかもしれませんが、現状ではライトニングケーブルは必須です。
Magic KeyboardとMagic Trackpad 2を前モデルと比較
『Magic Keyboard』と『Magic Trackpad 2』を前モデルと比較していきます。
今まで使っていたキーボードとトラックバッド

比較対象としては、27インチiMac購入時に同梱されていた『Apple Wireles Keyboard(2009)』と『Apple Magic Trackpad』になります。
こちらはどちらとも電源は乾電池を使用し、単3電池2本で動作します。
キーボードの比較

まずはキーボードを比較していきます。
『Apple Wireless Keyboard(2009)』は「JIS配列」なのに対し、『Magic Trackpad 2』は「US配列」となっているので、キーの配置やプリントされている文字は異なる点はご了承ください。
まずパッと見て分かるのは、F1〜F12までのファンクションキーの大きさが違います。前モデルではF1キーなどがハーフサイズになっているため、正直あまり押しやすくは無かったのですが、他のキーと同じフルサイズに変更された事により、使い勝手が向上しました。
ファンクションキーがフルサイズになっているのに、キーボード全体のサイズとしてはよりコンパクトになりました。前モデルではキーの上に電池を入れるスペースがあり、このせいでキーボード上部に余白のようなものがありましたが、充電式になった事により無駄な余白が無くなり、より洗練された印象になりました。

キーボード本体の厚さについても比較すると一目瞭然。明らかに『Magic Trackpad 2』の方が薄くなっているのが分かります。前モデルは単3電池が必要だったために厚みがありましたが、充電式になり高さが抑えられるようになりました。
ただ『Magic Trackpad 2』はキーボードの傾斜を変えるような仕組みはありません。そのため、傾斜については前モデルよりも平坦になっています。傾斜が付いている方が打ちやすいという方は少し残念なポイントと言わざるを得ません。
打鍵感
打鍵感は好みによる部分も大きいですが、個人的には結構打ちやすいと思っています。キーストロークが浅めなので、軽い入力でサクサクと文字を入力していく事が可能。
とはいえ、本体が非常に薄いという事もありキータイプの気持ちよさ見たいなものは、HHKBなど他のキーボードと比較すると劣ってしまうかなと思います。
また、キータイプ音はかなり静かです。強く打ってもあまり音がしないので、色んな環境で使えると思います。
トラックパッドの比較

まず見た目が大きく異なります。『Apple Magic Trackpad』はアルミが目立つ質感だったのに対し『Magic Trackpad2』は全面真っ白な板状になっており一切の無駄がないスッキリとしたデザインになり、大きさも長方形になっています。
また『Apple Magic Trackpad』では電池を入れるスペースが上部にあり、その領域は反応しないのでデッドスペースとなっていたのですが『Magic Trackpad2』は全面どこでも反応するようになっており、サイズ感以上に大きく使えます。
また電池式ではなく充電式になった事により、厚みがかなり抑えられておりスマートな印象です。
Magic Trackpad2に搭載された感圧タッチ
『Magic Trackpad2』は、最近のMacBookにも搭載されている「感圧タッチ」を搭載しています。この感圧タッチはApple独自の「Taptic Engine」により、クリックすると擬似的にクリック感を指にフィードバックするものです。
擬似的とは言え、言われなければ分からないほど精度は高く、初めて触った時は感動すら覚えたのを記憶しています。なお、電気的に擬似的なクリック感を作っているので、電源を落とすとクリック感が無くなり「ただの板」になります。

「Magic Trackpad2」を使用している場合トラックパッド設定に「サイレントクリック」「強めのクリックと触覚フィードバック」という項目が表示されます。
こちらの設定は好みが分かれる所ですが、現状では「サイレントクリック」をオフ。「強めのクリックと触覚フィードバック」はオンという設定にしています。
通常ではトラックパッドをクリックするとカチカチとクリック音が鳴りますが、「サイレントクリック」をオンにするとクリック音がほぼ無くなります。静かな空間で使う際には良いのですが、多少クリック感が無くなるので、物足りなさを感じるかもしれません。
「強めのクリックと触覚フィードバック」は、iPhoneに搭載されている「3DTouch」に似た機能です。オンにした上でトラックパッドをグイッと押し込むとSafariなどでWeb閲覧している際に単語の意味を調べたりとショートカットが使えるようになります。アプリによって有効にした時の挙動は異なっており、Apple公式サポートページにて何が出来るか紹介されています。
個人的にはあまりこの「強めのクリックと触覚フィードバック」はあまり上手く活用出来ていないですが、上手く活用できればトラックパッドだけでより多くの動作が行えるようになる機能です。
Magic KeyboardとMagic Trackpad 2のまとめ
- Magic Keyboard、Magic Trackpad 2 のイマイチな点
- 傾斜は変えられない
- 端子がライトニング端子
- 価格が高め
- Magic Keyboard、Magic Trackpad 2 の良い点
- Appleらしいクリーンなデザイン
- 1回の充電で約1ヶ月程度と長期間使える
- 充電式になった事により、薄くなり、軽くなった
『Apple Magic Trackpad』と『Magic Trackpad2』は、Appleらしいシンプルでクリーンなデザインで、どちらとも薄く、軽量なので、持ち運びにも対応できるデバイスです。
前モデルと比較して、電子式から充電式になった事により、電池を入れるためのスペースが不要になり、よりコンパクトに薄くなりました。また、1回の充電で約1ヶ月程度使えるというスタミナ設計なため、前モデルにあった電源周りに対する不満が解消され、非常に使い勝手が良くなったと言えます。
キーボードはキーストロークは浅めなものの、打ち心地は悪くなく、軽いタッチでサクサクと文字を入力出来ます。またキータッチ音も静かで、様々な環境で活躍してくれそうです。
トラックパッドの方は、感圧タッチ方式により薄いながらもしっかりしたクリック感があり、使い勝手は申し分ありません。OS側で「サイレントクリック」や「強めのクリック」の設定が変更できるなど、流石にMacOSとの相性は抜群で、トラックパッド派の人にとっては間違いない一品と言えます。
気になる点としては、充電端子がライトニング端子という点。Apple製品なので仕方ないとは思いますが、より汎用性の高いUSB-Cを採用して欲しかったと素直に思います。
また、価格も少し高め。キーボードやマウスなどの入力デバイスは、ロジクールなどの有名メーカーの製品が数千円で購入できるという事を考えると、「デザイン」や「OSとの親和性」などの付加価値に納得できる場合は「買い」と言えそうです。