白い”モノ”が中心のガジェットレビューブログ
TourBox Eliteの使い方とPremire Proでの活用方法

こんにちは、PC作業はできるだけ効率化したい、ぶっち(@___bucchi)です。

パソコンでイラストを書いたり、写真現像、動画編集などの作業を効率化できるデバイスとして注目なのが"左手デバイス"です。

左手デバイスとは、その名の通り左手で操作することを前提として作られたもので、ショートカットコマンドをボタンに割り当てる事によって、ボタン一つで複雑な操作を可能にするというもの。

左手デバイスは、それこそクリエイティブ用途のものからPCゲーム用のものまで様々な種類が販売されていますが、その中でも最近注目されているのが『TourBox Elite』。

TourBox Elite

僕も以前レビューしましたが、使いこなすまでには時間がかかるものの、使い込めば使い込むほどに作業効率が向上するデバイスでした。

本記事では、そんな『TourBox Elite』の基本的な使い方と、数あるソフトの中から1例として「Adobe Premire Pro」で動画編集をする時に役立つ設定方法やプリセットなどを紹介しますので、動画編集で『TourBox Elite』を使ってみたいなと考えている方の参考になれば幸いです。

↓TourBox Eliteのレビューはこちらから
TourBox Elite レビュー/カスタマイズ次第であらゆる作業を効率化!話題の左手デバイスがBluetoothに対応

現在、発売4周年記念として、抽選で特別なモデルが当たるキャンペーンが開催されています。TourBoxが気になっている方、要チェックです!
キャンペーンの参加はこちらから

TourBox Eliteの基本的な使い方

『TourBox Elite』を使うためには、まず専用ソフトウェアである「TourBoxコンソール」のインストールが必須です。

TourBoxコンソールのダウンロード画面

「TourBoxコンソール」は、公式サイトからダウンロードでき、Windows用、Mac用が用意されているので、OSに合わせたものをダウンロードおよびインストールします。

なお、本記事ではMac版を使って解説していきます。

TourBoxコンソールの接続画面

「TourBoxコンソール」を起動すると、『TourBox Elite』を接続してくださいと表示されます。

『TourBox Elite』は、有線もしくは無線(Bluetooth)で接続できるので、好きな方を選びましょう。

無線で使うには単三電池が2本必要

なお、無線(Bluetooth接続)で使う場合、単三電池2本が必要なので、予め本体にセットしておきます。

有線で使う場合、USB-Cケーブルで接続する

有線で使う場合は、付属のUSB-Cケーブルを繋げればOK。有線で接続する場合、電池は必要ありません。

TourBoxコンソールの使い方

ここからは「TourBoxコンソール」の基本的な使い方やプリセットの登録方法を見ていきます。

TourBoxコンソール画面

「TourBoxコンソール」起動直後の画面。最初にチュートリアルが表示され、どこを操作すれば良いのかを教えてくれます。

TourBoxコンソールにデフォルトで用意されているプリセット

画面左側の「プリセットリスト」には、プリセット一覧が表示されており予めPhotoshopやPremireなどのプリセットが登録されています。

画面右側には、それぞれのボタンに登録されたショートカットが割り当てられています。

各ボタンに割り当てるショートカット

もちろんボタンへの割り当ては自由自在に変更可能。

『TourBox Elite』は14個のボタンやノブが搭載されていますが、ダブルクリックやボタン同時押しにもショートカットを登録出来るので、実際にはボタン数よりも多くの機能が設定できます。

初期状態では、アプリを切り替えるたびに自分でプリセットを変更する必要がありますが、「プリセットをオートスウィッチ」を有効にすることで、アプリを開く度にプリセットも自動的に変更されるようになります。

これはTourBoxの使い勝手を大幅に向上させるので、ぜひとも有効にしておきましょう。

プリセットのインポート・エクスポート・作成はプリセットリスト右のボタンから

プリセットは初期状態のものを使っても良いですが、エラーが出ていたりとあまり更新されていない印象なので、自分で一から作るか、他の方が作ったものをインポートしてくる方が良いと思います。

プリセットのインポートや作成は「プリセットリスト」右側にあるボタンから行います。

プリセットの新規作成画面

「+」ボタンを押すと、このような「プリセットを新規作成」画面になります。

ここから自分でプリセットを作っていっても良いのですが、TourBox公式サイトでは有志が作ったプリセットが公開されているので、それをダウンロードしてインポートするというやり方もオススメです。

TourBox公式のプリセットページには、アプリごとにユーザーが作ったプリセットが公開されており、そこから好きなものを選んでダウンロードが出来ます。

ただ、難点としては日本語(JP)で作られたプリセットの数が非常に少ない点。日本語の場合、各アプリ1つくらいしかプリセットが無いので、今後もっと増えれば良いなと思いました。

公開されていたプリセットをインポートした様子

ダウンロードしたプリセットは、プリセットリスト横のインポートボタンから読み込んで使います。

試しに公開されていた「Premire Pro」のプリセットをインポートしてみました。

初期で用意されているものより使い勝手が良さそうな印象。これをベースにカスタマイズする、もしくはこれを参考に自分で最初から作り込んでいくといった方法が良いかなと思いました。

Adobe Premiere Pro用の設定を公開

ここからは僕が『TourBox Elite』を使って動画を編集する時に使っている設定を紹介していきます。

なお、最初にお断りしておきますが、これは現時点で僕がひとまず設定してみたものですので、万人に使いやすいものになっている…とは言えません。

ですので、あくまでこういったやり方もあるよ…くらいで見ていただけると幸いです。

僕の作業環境

なお、僕が動画編集に使っている環境は以下の通りです。

動画編集時の環境
動画編集ソフトAdobe Premiere Pro
使用PC14インチ MacBook Pro
OSmacOS Monterey(12.6)
キーボードMagic Keyboard(US配列)

キーボードがUS配列なので、それに伴いPremiere側のショートカット設定なんかも少しカスタマイズしています。

Premiere Proのショートカットキー

Premiere Proのショートカットキー一覧

使っているキーボードがUS配列なので、ショートカットキーのレイアウトも「en」になっている点に注意してください。

初期設定からは以下を変更しています。

  • -キー:ズームインに割り当て
  • \キー:シーケンスに合わせてズームに割り当て

これらの設定を踏まえて、『TourBoxコンソール』の設定をしていったものが以下になります。

TourBoxコンソールの設定

僕が動画編集をする時は、不要な部分をカットして繋ぎ合わせるという作業が多いので、それらを簡単に行えるような設定にしています。

TourBoxコンソールのガイド

各設定をもう少し詳細に見ていきます。

ノブ部分

ノブ部分は「ノブ」「スクロール」「ダイヤル」の3種類がありますが、こちらは回すことで直感的に操作出来るのが特徴です。そのため、主にタイムラインの操作をすることに重点を置いて設定しています。

TourBoxコンソールのガイド、ノブ部分
ボタン操作ショートカットキー
ダイヤル再生ヘッドを移動
スクロールズームイン-
ズームアウト=
スクロール(クリック)シーケンスに合わせてズーム\
ノブ前の編集点に移動UP
次の編集点に移動DOWN

「ダイヤル」は回すと再生ヘッドが移動するようになっており、こちらは「TourBoxコンソール」のBuilt-inとして機能がありますので、それを割り当てています。

マウスホイールに似た、「スクロール」はタイムラインの拡大・縮小に割り当てています。また「スクロール」は押すことも出来るので、押したときには拡大・縮小したタイムラインの大きさをリセットするように、シーケンスに合わせてズームを割り当てています。

「ノブ」は、回すことで編集点間で移動が出来るようにしています。これにより複数の編集点があっても効率よく切り替えられるので非常に便利。

キットボタン部分

TourBoxコンソールのガイド、キットボタン部分
ボタン操作ショートカットキー
Tourガイドを開く/閉じる
上キー選択ツールV
下キー編集点を追加Command+K
左キーインをマークI
右キーアウトをマークO
サイド+左キーインに移動Shift+I
サイド+右キーアウトに移動Shift+O
C1取り消しCommand+Z
C2やり直しCommand+Shift+Z
トール+C1コピーCommand+C
トール+C2ペーストCommand+V

ノブの横にある「Tour」ボタンは、このガイドを表示するのに使っています。割り当てた機能が多くなってくると、良く分からなくなってくるので、「Tour」にガイド表示を割り当てて、すぐに確認出来るようにしておくのは結構オススメです。

十字キーは、「下キー」で編集点の追加をするようにしています。動画を再生、もしくはダイヤルで再生ヘッドを調整しながら、「下キー」を押していくことで編集点が楽に追加できます。

「左右キー」は、イン・アウトの追加、それに加えサイドのボタンを同時に押すとイン・アウトへの移動をするようにしています。

「C1ボタン」は、取り消し、「C2ボタン」はやり直しを割り当てています。取り消しは使用頻度が高いので、押しやすいボタンに設定しておくのがオススメ。それに加え、トールボタンと組み合わせる事で「コピー」「ペースト」が出来るようにしています。

メインボタン部分

TourBoxコンソールのガイド、メインボンタン部分
ボタン操作ショートカットキー
ショート再生/停止Space
トール×2リップル削除Alt+Bs
サイド+トップ保存Command+S

本体右端にある「ショート」ボタンは、再生/停止を割り当てています。

「トール」ボタンを2回押すと、リップル削除が出来るようにしています。

Premiere Proのタイムライン

リップル削除とは、削除したクリップ感の空白を自動的に詰めてくれるというもの。

通常の削除だと、削除した部分に空白が出来てしまいますが、リップル削除の場合は自動的にクリップ間の空白を詰めてくれるので、カットが多い場合非常に便利です。

「サイド」ボタン+「トップ」ボタンで、動画の保存が出来るようにしています。Premiere Proは割と固まって落ちるので、気づいた時にすぐ保存が出来るように機能を割り当てています。

なお、最初この「リップル削除」や「保存」は1ボタンで出来るように設定していたのですが、何かの拍子に押してしまうかなと思い、ご動作を防ぐという意味で、2回押しだったり2ボタン同時押しだったりにしています。

まとめ

『TourBox Elite』の基本的な使い方や、Premiere Proでの操作割り当て例を紹介しましたが、正直まだまだ使いこなせている感じがしません…。

「TourBoxコンソール」では、他にも「マクロ」や、右クリックメニューの様な「TourMenu」の設定なども出来るので、それらを使いこなせれば更に素早く、効率良く作業をこなすことが出来ます。

今回紹介した「Premiere Pro」の他にも、あらゆるソフトのショートカットキーを割り当てることが出来るため、アイディア次第では爆速作業が出来るようになる『TourBox Elite』。

本記事を参考に、ぜひ独自の使いやすいプリセットを作ってみて頂ければと思います。

現在、発売4周年記念として、抽選で特別なモデルが当たるキャンペーンが開催されています。TourBoxが気になっている方、要チェックです!
キャンペーンの参加はこちらから

INDEX