
Nintendo Switchは家でも外出先でも楽しめるのが特徴ですが、家で遊ぶなら大きいテレビに繋いで遊びたいもの。テレビに繋ぐときにはドックを使いますが、純正ドックは大きくて持ち運ぶには不便です。その問題を解決する超コンパクトドックGENKI Dock(ゲンキドック)を紹介します。
- 純正ドックと同じ機能を搭載し1/10サイズを実現
- ドッグと電源アダプターが一体化
- USB PDに対応し、ノートPCやタブレット用の電源アダプタとしても使える
といった特徴があります。実際にスイッチを接続して遊んでみた様子や、ノートPC(MacBook)で使った様子などをレビューしていきます。
本記事はメーカー様からサンプル品を頂戴し、作成しています。
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GENKI Dockとは?
Nintendo Switch純正ドックと同じ機能を備えながら、サイズを1/10まで小さくした画期的な製品です。

元々は海外のクラウドファンディングサービス「KICKSTARTER」にて約3億円の支援金を集めた超ヒット製品でした。
日本でも販売が待ち望まれていましたが、ついに先日クラウドファンディングサービス「Makuake」にてプロジェクトが開始されました。現在はプロジェクトが終了していますが、目標金額50万円に対し13,936%(!)となる6,900万円を超える支援金を集めました。
いかにスイッチユーザーが待ち望んでいたのかが分かります。
GENKI Dockのスペック
GENKI Dock | |
---|---|
出力解像度 | 1080p(フルHD) |
ポート類 | USB-A×1(USB3.1) USB-C×1(USB3.1) HDMI×1 |
最大出力 | 25W |
本体サイズ | 33×60×40mm |
重量 | 103g |
メーカー保証 | 1年間 |
コンパクトサイズながら、USB-A、USB-C、HDMIと3つのポートを備えているのが特徴。USB-CポートはUSB PDに対応しており、最大25Wの出力が可能です。
GENKI Dockの開封とパッケージ内容
それでは『GENKI Dock』を開封して、パッケージ内容を確認していきます。なお、こちらは「サンプル品」であり、日本国内で販売されるパッケージとは異なりますので予めご了承ください。
パッケージ

パッケージは青と水色の色づかいで、Nintendo Switchを意識したデザインとなっているのが分かります。

なお、パッケージには「CONVERT DOCK」という記載がありますが、これは海外で販売されている製品名です。国内販売品は『GENKI Dock』という製品名ですし、パッケージの表記もちゃんと日本語になっています。
パッケージ内容

パッケージ内容は、
- GENKI Dock 本体 1台
- 1.8m USB-Cケーブル(USB 3.1 Gen2) 1本
- 収納用ポーチ 1個
- 取扱説明書
- ステッカー
となっています。
日本発売前のサンプル品との事でしたが、取扱説明書は多言語対応されており、そのなかには既に日本語の記載もありました。
付属のUSBケーブル

付属されているUSBケーブルは 「USB 3.1 Gen2 Type-Cケーブル」です。長さは1.8mと十分な長さがあります。若干太めのケーブルですが、非常にしっかりした作りとなっており、『GENKI Dock』を使用する際には、このケーブルを使用することが推奨されています。

このUSBケーブルは、片方がL字型となっているため、Nintendo Switchにケーブルを挿したままでもプレイの邪魔になりにくいのが特徴。
また、コネクタ部分が通常のものと比べ折れ曲がりにくいので、断線しにくいという利点もあります。
収納用ポーチ

付属してくる収納用ポーチは『GENKI Dock』がピッタリと収まります。クッション性のある素材で作られているので、この中に入れておけば多少落とした程度では壊れなさそう。
GENKI Dock本体のデザインやサイズ感など
『GENKI Dock』本体のデザインやサイズ感、仕様などを見ていきます。

本体色は黒。手触りはツルツルとしているような艶のある質感となっています。多少中身が透けて見えるスケルトンになっているのが特徴。
ポート類

ポート類は上から順に、
- USB3.1 Type-C
- USB3.1 Type-A
- HDMI 2.0
が搭載されています。
Nintendo Switch純正ドックと同じ数のポートを備えているにも関わらず、無駄が無い最小限のサイズに収まっているのは見事の一言。
また、USB-CポートはUSB PDに対応しており、最大25Wまでの出力が可能です。
プラグ部分

コンセントプラグは折り畳めるようになっているので、持ち運ぶ時に便利。
なお「PSEマーク」の表記がありませんが、メーカーの方に確認すると海外サンプル品だからであり、実際に日本で販売される製品には「PSEマーク」が表記される予定だそうです。
重量

重量は実測で「102.7g」。
当初公式サイトの重量は「69g」という表記でしたが、日本国内へ販売するにあたり、より高価かつ熱効率の良いものに置き換えた上に、放熱板の大きさを調整した為に重量が増えてしまったとの事。
多少重量は増えてしまったのは残念ですが、子供も使うものという事を考えると、安全性を高いものにしたというのは良い変更なのではないでしょうか。
GENKI DockをNintendo Switch純正ドックと比較
気になる「Nintendo Switch純正ドック」と『GENKI Dock』の比較をしていきます。
本体サイズ

本体のサイズは一目瞭然。本当に1/10サイズに収まっています。


どの角度から見ても、圧倒的に『GENKI Dock』の方が小さく収まっています。
また、「Nintendo Switch純正ドック」は、電源アダプターが別にありますので、それを含めると実際にはもっと大きさや重量の差が開きます。

「Nintendo Switch純正ドック」の重量は実測で「326.1g」。ドックだけで『GENKI Dock』の約3倍以上の重量があります。
実際に使うには電源アダプターも必要になり、ドックとACアダプターを合わせると約500gほどになります。これを持ち運ぶのはかなり大変。持ち運びやすさは圧倒的に『GENKI Dock』に軍配が上がります。
GENKI Dockを実際に使ってスイッチとテレビを繋いでみます
それでは『GENKI Dock』を実際に使って、スイッチとテレビを繋いでみます。
GENKI Dock使用前

リビングに置いてあるゲーム機たちです。
僕の場合、スイッチで遊ぶ時はテレビで遊ぶことが多いので、ドックもテレビの下に置いています。
GENKI Dockを使った場合

『GENKI Dock』を使ってみます。コンセントに本体を直接挿し、付属のUSB-Cケーブルをスイッチ本体に、HDMIケーブルをテレビに繋げます。
『GENKI Dock』本体ドックとしては非常にコンパクトなのですが、そこそこの大きさがあるので、コンセント周りに余裕が無いと挿しづらいのは難点でした。場合によっては延長ケーブルを用意する必要がありそうです。

スイッチにはこのように付属のUSB-Cケーブルを挿しておきます。

当たり前といえば当たり前ですが、無事映像も音声もテレビから出力されているのが確認できました。もちろんスイッチ本体にも問題なく充電されていますので、純正ドックと同じ様に遊べます。
『GENKI Dock』本体の中央にあるUSB-A端子は『Nintendo Switch Proコントローラー』などを繋げておけば充電もしてくれるので使い勝手が良さそうです。
GENKI Dockを使うとゲームの遅延は発生する?
実際に『GENKI Dock』を使ってしばらく「スプラトゥーン2」などのゲームをしてみましたが、「Nintendo Switch純正ドック」と比較して特に遅延が発生したり映像が乱れたりすることはありませんでした。
コンセントに直接接続しているので、発熱も気になりましたが最新技術である「窒化ガリウム(GaN)」を採用しているおかげか、ゲームプレイ中に触ってもそれほど熱くなることはありませんでした。
『GENKI Dock』の性能は純正ドックと比較して遜色ないと思います。
Nintendo Switch Liteでは使えない
『GENKI Dock』公式サイトにも記載がありますが、「Nintendo Switch Lite」はHDMI出力に対応しておりません。
これは「Nintendo Switch Lite」がそもそもHDMI出力するためのチップを搭載していないためです。これはまあ仕方ありませんね。
GENKI Dockはノートパソコンやスマホ・タブレットでも使える
『GENKI Dock』は、Nintendo Switch向けに開発されたものですが、スイッチだけではなく、ノートパソコンやスマホ・タブレットでも使えます。
USB PD対応で最大25Wまでの出力が可能なので、それほど大きくないノートパソコンやスマホ・タブレットの電源アダプターとして十分に使えます。

実際に『GENKI Dock』を使って、持っている「12インチMacBook(Early 2016)」と、「iPhone8」を同時に充電出来ています。
本体が小型なので、持ち運びもしやすく、外で作業をする方にとっても心強い味方となりそうです。
HDMIから外部ディスプレイに出力が可能

『GENKI Dock』は、USB-Cポートに繋いだノートパソコンからHDMI出力が可能で、外部の大きな画面で作業することが出来ます。
僕が持っている12インチMacBookは外部ポートがUSB-C 1ポートしかないので、外部ディスプレイに出力したい場合、アダプタが必須となります。そんな場合でも『GENKI Dock』さえ持っていれば、問題なく充電や出力が出来るので、パソコンを持ち運んだ先で外部出力したい場合でも役立ちそうです。
外部出力にはUSB-Cケーブルに注意
外部ディスプレイに出力する際は使うUSB-Cケーブルに注意しなければいけません。
具体的には、映像出力に対応(Alt Modeに対応)したUSB-Cケーブルを使う必要があります。『GENKI Dock』に付属してくるUSB-Cケーブルは問題なく使う事が出来ますが、それ以外のUSB-Cケーブルを使う際には、注意が必要です。
どれが映像出力に対応しているかを見極めるのは難しいですが、商品名に「映像出力対応」とか「AltMode対応」とか書いてあるものであれば使える可能性は高いと思われます。
GENKI DockはUSBポート同士のデータ通信に対応

『GENKI Dock』は、USB-AとUSB-Cポート同士でのデータ通信に対応しています。
そのため、USB-Cしか搭載されていないMacBookの様なノートパソコンでも、『GENKI Dock』を通すことにより、USB-Aポートに挿したUSBメモリーやワイヤレスマウスなどの使用も可能となります。
『GENKI Dock』によって、拡張性に乏しいノートパソコンの機能を補うことが出来るので、普段ノートパソコンを持ち歩いている方にもオススメです。
GENKI Dockのまとめ

- GENKI Dock のイマイチな点
- コンセント直挿しなので、コンセント周りに余裕がない場合、延長ケーブルが必要
- GENKI Dock の良い点
- 純正ドックの1/10という圧倒的な超小型サイズ
- 重量が約100gと軽く、持ち運びに便利
- 電源アダプタ内蔵で、最大25Wまでの出力が可能
- ノートパソコンなどUSB-Cポートから外部ディスプレイに出力が可能
- USBポート間のデータ通信に対応しており、拡張性が高い
『GENKI Dock』は、Nintendo Switch純正ドックと比較して、機能はそのままにサイズが1/10になった画期的な製品です。
色んな場所にスイッチを持って遊びに行きたい場合、これ一つ一緒に持っていけばあらゆる場面で、大画面でゲームを楽しむことが出来ます。
また、スイッチだけではなく、ノートパソコンとの相性もバツグン。特にその中でもUSBポートが少ないMacBookシリーズとの相性はとても良いです。
USB PDに対応し、最大25Wまでの出力が出来るので、モバイルノート程度であれば十分な充電性能を備えた上に、USB-AポートとHDMIポートが使えるようになるので、普段からノートパソコンを持ち歩いているビジネスマンのお供としても非常に優秀です。
ゲーム用途としてもビジネス用途としてもマルチに使える優れた製品なので、あらゆる場面で活躍してくれそうです。