
こんにちは、スリコのガジェット新製品はだいたいチェックしている、ぶっち(@___bucchi)です。
新製品の情報はメルマガから得ることが多いのですが、そこで見つけたのが『薄型ワイヤレスキーボード』。
スリコでは以前からワイヤレスキーボードが販売されていますが、今回はそれとは別に新しく発売されたもので、3色のカラーがあり、可愛いデザインなのが特徴的です。

そこで、本記事では新製品の『スリーコインズ 薄型ワイヤレスキーボード』は「以前のものと比較して何が違うのか」「使い勝手や使用感はどうか」「どんな人にオススメなのか」を詳しくレビューしていきます。
タップできる目次
スリーコインズ 薄型ワイヤレスキーボードとは
スリコから新製品として登場した、薄型のワイヤレスキーボードです。
スリコでは以前から『Bluetoothキーボード』という、Macキーボードの様なデザインのキーボードが販売されています。

今回出た新型のキーボードが発売されたからと言って、『Bluetoothキーボード』が無くなるわけではなく、併売されるようです。
そのため、デザインや好みによって2種類のキーボードから選べるようになったとも言えます。
具体的に今までのキーボードと何が違うのか?をスペックから比較してみます。
スペック比較
薄型ワイヤレスキーボード | Bluetoothキーボード | |
---|---|---|
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
接続距離 | 約10m | 約10m |
キー数 | 78キー | 78キー |
キーピッチ | 約17mm | 約19mm |
キーストローク | 約2mm | |
電源方式 | USB充電 | 単4電池×2 |
連続動作時間 | 約40時間 | |
充電時間 | 2〜3時間 | − |
サイズ | 約247×150×8mm | 約285×120×25mm |
重量 | 約184g | 約233g |
カラー | ベージュ/ピンク/ブルー | シルバー |
材質 | ABS | ABS |
価格 | 税込2,200円 | 税込1,650円 |
両者のスペックを比較して、大きく違う点は「大きさ」「充電方式」「カラー」「価格」の4点。
大きさはよりコンパクト・かつ軽くなり、持ち運びしやすくなった他、充電式になったので乾電池が不要になった点は、メリットと言えます。
カラーも「シルバー」一色だったものに対し、『薄型ワイヤレスキーボード』は3色から選べ、好みや他のアイテムと色を合わせやすくなりました。
反面、価格は税込2,200円と高くなっており、コスパ的には悪くなっているのは残念なポイントです。
スリーコインズ 薄型ワイヤレスキーボードの本体外観
『薄型ワイヤレスキーボード』を開封して、パッケージ内容や本体のデザイン・サイズ感などを見ていきます。


パッケージデザインはこのような感じ。
最近のスリコパッケージデザインはこういった”くすみカラー”で、筆記体のタイポグラフィを多用していますね。
パッケージ内容

- キーボード本体 1個
- USB-A to MicroUSBケーブル 1本
- 追加滑り止めシール 3個
- 取扱説明書
パッケージ内容は上記の通り。

付属するUSB-A to MicroUSBケーブル。長さは30cmほどしか無いため、充電用以外には使えなさそう。

付属する滑り止めシール。
こちらは滑り止め用途の他に、キーボードに角度を付けたい場合にも使います。

取扱説明書。ペアリング方法など基本的な使い方に加え、

各OSに合わせたファンクションキーの説明もありました。
本体外観・サイズ感
『スリーコインズ 薄型ワイヤレスキーボード』の本体外観やサイズ感を見ていきます。

本体全体はこの様なデザイン。
本体カラーは「ピンク/ベージュ/ブルー」の3色展開されていますが、今回購入したのはベージュ。
全体的に彩度低めの落ち着いた色合いになっており、デザインは良いですね。
「ピンク」や「ブルー」も店頭で見ましたが、パステルカラーでどれも派手すぎず可愛い色味だったので、女性にはかなりウケそうだと思いました。

正面から見た様子。キーボード本体は、かなり薄いのが分かります。

ちょっと分かりづらいのですが、本体表面は細かいラインが入っている加工になっており、手触りが少し普通のプラスチックとは異なる感覚です。

キーボード本体上部には電源ボタンと、Bluetoothの接続ボタンがあります。

キーボード背面。

本体四隅と中央には滑り止めのゴムが付いており、タイピング中にキーボードがズレないような工夫がなされています。

本体右側には、充電用のMicroUSBポートがあります。
以前から販売されている『スリーコインズ Bluetoothキーボード』が電池式だったので、充電式になったのは歓迎ですが、未だにMicroUSBポートなんですよね……。
2022年のこの時期に販売する新製品としてUSB-Cを採用していないというのは明確なマイナスポイントです。

『iPhone 12 mini』と並べてみました。
8cmしか高さがないので、見て分かる通り非常に薄いです。

キーピッチは約17mm、キーストロークは約2mmとなっています。
一般的なキーボードよりやや小さいですね。

重量は実測で190.4gと軽いので、カバンの中に入れて持ち運んでも荷物にならないくらいだと思います。
スリーコインズ 薄型ワイヤレスキーボードの使い方と使用レビュー
実際に『スリーコインズ 薄型ワイヤレスキーボード』を使って、使用感などを確かめていきます。
まずiPhoneとペアリングしてみます。
ペアリング

キーボードの電源を入れ、「Connect」ボタンを1秒ほど押すと、ペアリングモードになるので、その状態でiPhoneのBluetooth画面を確認します。



「Bluetooth Keyboard」というデバイス名があるので、選択しペアリングを行います。
1度ペアリングを完了させておくと、次からはキーボードの電源をONにすると自動的にペアリングしてくれます。
実際の使用感や打鍵感など

このキーボードを使ってネット検索や、軽く文章を打ち込んでみましたが…正直あまり使いやすいとは思えませんでした……。
まず、キーボードの素材がプラスチックかつ薄いからなのでしょうが、剛性が無くタイピングをしていると本体が全体的にたわみます。
全体的にフニャフニャしており、タイピングしてるとキーボードが浮き沈みするので安定性があるとは言えません。
また、キーピッチが約17mmと、一般的なキーボードよりも小さめに作られているのでタイピング自体もしづらい印象です。僕は男にしては手の大きさが小さい方なのですが、それでも打ちづらさを感じたので、手の大きな男性には全くオススメできません(そもそもこのキーボードあまり男性は選ばないと思いますが…)
打鍵感

このキーボードは、薄型のノートパソコンなどに採用されている「パンタグラフ式」を採用しています。
パンタグラフ式は、キーストロークが浅めで軽く打て、疲れにくいという特徴はありますが、打鍵感は浅めです。
キーボードによってはパンタグラフ式でもしっかりとした打感を実現している製品もありますが、どうもこのキーボードは打感が安っぽいですね…。
パチパチと打鍵音が結構大きいのも難点。
キー配列が変

以前レビューした『スリーコインズ Bluetoothキーボード』も、キー配列に癖があると書きましたが今回も全く同じですね。

JIS配列なんですが、特に「ろ」と「む」のキー位置が変すぎますね。
基本的にキーボードの一番下の段って、ファンクションキーや、変換・無変換、Altキー、Ctrlキーなど、文字では無いキーが配置されるものですが、なぜか右下に「ろ」と「む」が来ています。
この2つのキーって記号を入力するのにも使われるキーなので、一般的なキーボードと配置が違うのは非常に良くないですね。

なお、これが一般的なキーボードのキー配置です。
これに慣れている人がスリコのキーボードを使ったら、かなり違和感を感じるのではないでしょうか。
スリコのキーボードってどうしてこんな変な配列採用するのか謎です…。
文字入力の反応が悪い
このキーボードはどうも文字入力の反応が悪いです。
キーを打っていると、文字入力したはずなのに上手く打てていなかったり、入力がワンテンポ遅れるような感覚があります。
他のBluetoothキーボードの場合、特に入力が遅れるという事は無いので、このキーボード特有の問題だと思います。

スリーコインズ 薄型ワイヤレスキーボードのレビューまとめ
- スリーコインズ 薄型ワイヤレスキーボード のイマイチな点
- 独特すぎるキー配列
- 本体に剛性がなく、キーを打つと全体が浮き沈みする
- あまり良くない打鍵感と、大きめの打鍵音
- 充電用USBポートが未だにMicroUSB
- 文字入力の反応が悪い
- スリーコインズ 薄型ワイヤレスキーボード の良い点
- デザインがオシャレ
- 充電式になった
『スリーコインズ 薄型ワイヤレスキーボード』は、パステルカラーを採用し、デザインがオシャレなBluetoothキーボードです。
以前より販売されている『Bluetoothキーボード』と比較して、電源が単電池から充電式になったのは良い改良点と言えます。
ただ、実際に使ってみて感じたのは、独特なキー配列による使いづらさや、全体的な安っぽさ。
デザインはオシャレなだけに、肝心のキーボードとしての使いやすさや打ちやすさみたいなものが疎かにされているのは非常に残念です。
価格も税込2,200円と、特別安くないのもデメリット。「デザインが好き」という方以外はあまりオススメできるものではありませんでした。
2〜3,000円ほど出せば、Amazonなどでももう少し使いやすいキーボードが手に入るという事を考えると、『スリーコインズ 薄型ワイヤレスキーボード』は結構厳しいんじゃないかな……と思いました。