スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホンとは

スリーコインズから販売されている「完全ワイヤレスイヤホン」です。

「完全」ワイヤレスなので、イヤホンにケーブルが無く使い勝手が良いのが特徴で、最近では様々なメーカーから完全ワイヤレスイヤホンが販売され、今や完全にイヤホンの主流は「完全ワイヤレスイヤホン」となりました。

スリーコインズからも税込1,650円で購入できる『ワイヤレスステレオイヤホン』が販売されており、店頭で売り切れが続出するなど高い人気を誇っていましたが、今回の製品はそのワイヤレスイヤホンの上位モデルという位置づけで「コーデックにAACを採用」「高音質」といった音質面での強化がアピールされています。

価格も税込3,300円と通常モデルの倍と強気な価格設定となっており、スリーコインズ全製品の中でも最上位クラスに高い価格という事で、おのずと期待も高まる所です。

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホンのスペック

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』のスペックを確認していきます。

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン
品番TD-T19
Bluetooth
バージョン5.0
プロファイルA2DP
AVRCP
HFP
コーデックSBC/AAC
接続距離約10m
連続再生時間イヤホン単体約3.5時間
ケース充電込み約38.5時間(ケース充電10回分)
バッテリー容量イヤホン30mAh
充電ケース1,200mAh
充電時間イヤホン約1時間
充電ケース約3.5時間
充電端子MicroUSB
出力出力端子USB-A 1ポート
出力定格DC5V/0.5A
サイズイヤホン約15×38×21mm
充電ケース約77×28×45mm
重量イヤホン約4g
充電ケース約68g
その他ノイズキャンセリング×
防水×
カラーホワイト/ブラック
材質ABS
保証期間6ヶ月
価格3,300円(税込)

スペック的に大きく変わった点としては、やはりコーデックがAAC対応となったという点。

コーデックとは、Bluetoothで音声データを送る時の圧縮方式の事。対応コーデックにより音質と遅延に影響があり「SBC」はBluetoothで音声データを送る際の最も基本的なコーデックで、一般的には音質や遅延で不利とされています。

今回対応した「AAC」は、主にiPhoneで使われている「高音質・低遅延」なコーデックで「SBC」よりも音質が良く、遅延が少ないと言われており、主要なワイヤレスイヤホンは「AAC」に対応している製品が多くあります。

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』は「AAC」に対応することで、よりiPhoneとの親和性が高くなったと言えそうです。(Androidの場合は端末によって対応コーデックが異なるので、AACに対応していない端末も存在します)

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホンの開封とパッケージ内容

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』を開封してパッケージ内容を確認していきます。

パッケージ

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンのパッケージ正面

パッケージはこの様に【3COINS DEVICE】シリーズ共通のシンプルなデザイン。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンはAACに対応

パッケージ前面には、「高品質コーデックAAC対応」という記載が見えます。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンのパッケージ裏面

パッケージ背面には、細かい仕様が記載されています。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンのパッケージを開けた様子

通常モデルである『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』の場合は、簡易的なブリスターパッケージに入っていたのに対し、『スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』は、かなりしっかりとしたパッケージで、ちゃんとイヤホン本体をクッション素材で保護しています。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンが収納されている様子

イヤホン本体と充電ケースはこの様な形で収納されていました。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの付属品はイヤホンと充電ケースの下

イヤホン本体と充電ケースの下には、

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの付属品

付属品類が収められています。

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』は、通常モデルと比較して明らかにパッケージにコストがかかっており、1段階上の価格帯であることを実感します。

パッケージ内容

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの付属品一覧

パッケージ内容は、

  • ワイヤレスイヤホン本体 1セット
  • 充電ケース(クレードル) 1個
  • イヤーパッド(S・M・L) 各1セット
  • 充電用マイクロUSBケーブル 1本
  • 取扱説明書

となっています。

充電用マイクロUSBケーブル

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンに付属する充電用マイクロUSBケーブル

充電用のマイクロUSBケーブルです。長さは30cmと短く、あくまで充電用としてしか使え無さそうです。

イヤーパッド

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンに付属するイヤーパッド

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』では、イヤーパッドが付属してきます。サイズはS・M・Lの3種類で、予めイヤホン本体にはMサイズが装着されていました。

低価格なワイヤレスイヤホンの場合、この様なイヤーパッドは付属していないことが多く、現に通常モデルである『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』では、交換用イヤーパッドは付属していなかったので、この辺りは流石上位モデルと言った所でしょうか。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの取扱説明書

取扱説明書兼保証書です。通常モデルである『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』の説明書はもう少し簡素なものでしたが、本製品付属の説明書は使い方や仕様がかなり詳細に記載されています。

また、製品保証期間は6ヶ月となっており、こちらは通常モデルと変わらないようです。

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホンの充電ケースと本体

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』の充電ケース(クレードル)とイヤホン本体を見ていきます。まずは充電ケース(クレードル)から。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの充電ケース(クレードル)

今回購入した色はホワイトですが、ブラックもあります。

乳白色の半透明な蓋が付いたケースで、全体的に少し丸みを帯びた長方形の形をしています。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの充電ケース(クレードル)を開けた様子

ケースの蓋を開けた様子がこちら。イヤホン本体を収納する場所の他に、ケース上部にイヤホンと充電ケースの電池残量が確認できる表示パネルが付いています。

表示パネルは、左から

  • L側イヤホン電池残量
  • クレードル電池残量
  • R側イヤホン電池残量

と、それぞれ表示されるようになっています。

この表示パネルですが、これは好みによって意見が分かれるような気がしますが、個人的にはダサく感じてあまり好きではありません。電池残量はLEDで見れれば十分だし、何よりも何か古臭いというか、安っぽいというか・・・デザイン的には無いほうが好み。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの充電ケース(クレードル)背面

充電ケース(クレードル)背面には、各種仕様と製造元、技適マークなどが記載されています。なお、充電ケースのワイヤレス充電には対応していません。まぁこちらは価格を考えると妥当な所。

ここで一つ気になったのが、製造元が「多摩電子工業株式会社」という点。これまでスリーコインズのモバイル製品は「コーリュウ株式会社」が手掛けてる事がほとんどでしたが、今回の製品は製造元を変更したようです。

「多摩電子工業株式会社」をあまり知らなかったので調べてみましたが、昭和51年創業のモバイル周辺機器メーカーで、近年は1,000〜2,000円前後で購入できるイヤホンを中心に、スマホ周辺機器を多く販売しており、コンビニ向けのスマホ周辺機器ではトップクラスのシェアを誇る老舗メーカーとの事。

同社の製品は価格の割に音質はなかなか良いらしく、コスパを重視するスリーコインズが製造元に選んだ理由も何となく分かる気がします。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの充電ケース(クレードル)端子部分

引き続き充電ケース(クレードル)を見ていきます。備えられているポート類は、充電用のマイクロUSB端子、出力用のUSB-A端子がそれぞれ1ポート備えられています。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの充電ケース(クレードル)への充電

充電ケース(クレードル)へ充電する際には、付属のUSBケーブルを使って充電します。通常モデルであるスリーコインズ ワイヤレスイヤホン』もそうでしたが、未だに充電用の端子がマイクロUSBなのは個人的にかなりマイナスポイント。

USB-Cにも様々な問題点はありますが、やはり端子としては優れているのは間違いないので、こういった低価格デバイスもそろそろUSB-Cにして欲しい所です。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの充電ケース(クレードル)からスマホに充電

ユニークな機能として、この充電ケース(クレードル)からUSB-Aで出力が可能という点。USBケーブルを使ってスマートフォンと接続すると、スマートフォンの充電が可能です。

この出力機能があるために『スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』では、「充電ケース」と言わずに「クレードル」と呼んでるのだと思います。

注意点としては、クレードルの電池容量は「1,200mAh」と決して多くない上に、出力が「5V/0.5A=2.5W」と低い点。参考までにiPhoneに付属していたUSB電源アダプタが「5V/1A=5W」の出力が出来ていた事を考えると、それの半分の出力しかありません。

電池容量が少ない上に、出力も低いので、モバイルバッテリー代わりになるような使い方では無く、本当に緊急用の電源としてしか使えない様な気がします。

充電ケースの大きさと重さ

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの充電ケース(クレードル)を手に取った様子

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』の充電ケース(クレードル)は、サイズが幅75×高さ28×奥行45mmとなっています。

一応手のひらには収まるサイズですが、持ってみた感覚でいうと少し大きいように感じました。角が丸くなっているので、小型石鹸のような感覚です。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンと3COINSワイヤレスイヤホンの比較

参考までに、家にあった通常モデル『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン(カナル型)』と大きさを比較してみましたが、特に奥行が少し大きくなっています。充電ケース(クレードル)の電池容量がそこそこ大きいので、本体サイズも大きくせざるを得なかったのかなと思います。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンの重量

イヤホン本体を収納した状態で、実測78.1gでした。絶対的な重量としては別に重くは無いのですが、通常モデルの『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』は約40g、Appleの『AirPods Pro』でも約56gほどなので、それらと比較すると少し重さを感じる重量です。

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン本体

それでは、イヤホン本体の方を見ていきます。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホン本体

イヤホン本体の形状としては、ステム(軸)部分が長いタイプ。ただ、イヤホンとしてはイヤーピースを耳の中に入れて装着するタイプなので「カナル型」に分類されます。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホン本体のデザイン

ステム(軸)が長い理由は恐らくマイク。軸下部にある黒い点がマイク穴となります。一般的にはマイク穴が口の近くにある方が通話時に声が綺麗に聴こえるので、その辺りも考慮されているようです。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホン本体をONにした様子

イヤホン本体上部の丸い部分はタッチセンサーとなっており、この部分を長押しすることによって電源のON・OFFを切り替えられます。

タッチセンサーの下にはLEDがあり、青や赤に光り状態を教えてくれる様になっています。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホン本体はLやRといった表記が無い

イヤホン本体を触っていて一つ気になったのは、イヤホン本体に「L」や「R」という表記が無い点。2つとも同時に取り出してしまうと、どっちがどっちか分からなくなります。薄くてもいいから何か目印が欲しかったなと思います。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホン本体の重量

イヤホン本体の重量は、左右両方合わせて実測で8.4g。イヤホン本体は軽く、耳につけていても負担が少ない設計となっています。

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホンを実際に使ってみます

いよいよ実際に『スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』を使ってみます。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンを充電ケース(クレードル)から取り出して電源ON

まずは充電ケース(クレードル)から左右のイヤホンを取り出します。そうするとイヤホン本体の電源が自動的にONになり、しばらくするとペアリングモードになります。

iPhoneのBluetooth設定から本製品の形式名「TD-T19」を選び、接続することでペアリングが完了。実際に使えるようになります。

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンを耳に付けた様子

実際に耳に付けてみた様子。

やはりこの手の製品はステム(軸)部分が長いと、付けている時に目立ちますね。耳からうどんっぽく見えるので、個人的にはステム(軸)部分が短い製品の方が好みです。

ただ、付け心地自体は悪くありません。「カナル型」という事もあり、外れにくい上に、遮音性が高く、音漏れも少なそうです。

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホンの音質・遅延具合・接続安定性

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』の音質面や遅延具合、接続の安定性についてレビューしていきます。なお、音質は主観ですので、あくまで僕が感じた感想という事で、予めご了承ください。

音質

結論から言うと、通常モデルの『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』よりは音質は上。だけど絶対的な音質としては良くない。です。

通常モデルの『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』がスカスカな音だったのに対して、音の情報量が多く、厚みが増しているような印象はあります。

ただ、それでもやはり中高音域の解像感は足りない上に、バランス的には低音域が強く、全体的な音としてはこもっている様に聴こえます。

聴く音楽のジャンルによってはマシに聴こえるものもありますが、やはり音楽を楽しみたいという用途には正直あまり向かないかなという印象です。

しかし、それ以外の音質をあまり重視しないようなラジオやテレビ、Youtubeを見るという程度であれば十分に使えるかなと思いました。

遅延具合

対応コーデックに「AAC」があるので、遅延については少し改善されたかなと思っていたのですが、率直に言うと通常モデルの『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』と大差無いと思います。

幾つかゲームをプレイしてみましたが、遅延具合は結構気になりました。特にタイミングがシビアな「音ゲー」の様なジャンルの場合は使うのを避けておいた方が良いと思います。

接続安定性

イヤホンを付けたまま、人通りの多い駅前や商店街などを歩いてみましたが、接続は安定しており音が途切れることはありませんでした。

通常モデルである『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』は、あまり接続が安定せず人混みではプチプチと切れてあまり使い物にならなかったので、安定性という点ではかなり改善されたように感じます。

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホンの口コミ

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』について呟いている口コミをまとめてみました。

まだ発売したばかりという事もあり、そこまで言及している方は多くいませんが、あまりポジティブな意見は見られませんでした。やはりスリコのワイヤレスイヤホンは「1,500円という価格でそこそこ使える」というのがヒットした理由な気がしますね。

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホンのまとめ

3COINS高音質ワイヤレスイヤホンのまとめ
  • スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン のイマイチな点
  • 音の情報量や厚みは増したが、解像感が無く、全体的にこもっている
  • バランスが悪く低音域が強い
  • 遅延は通常モデルと変わらず大きい
  • 税込3,300円とスリコにしては高い
  • スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン の良い点
  • 装着感は良く、耳に付けていてもズレにくい
  • 接続安定性が高く、途切れにくい

スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』は、大ヒットした『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』の上位モデルとして登場した完全ワイヤレスイヤホンです。

対応コーデックが「SBC/AAC」となった事によって、iPhoneユーザーであれば性能をフルに引き出すことが出来ます。

音質面では『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』と比較して、音の情報量や厚みは増しました。確かに従来よりは高音質と言えるかもしれませんが、音のバランスが低音に寄っている上に、中高音域の解像感があまりないので、全体としては「こもっている」と言わざるを得ません。

価格が従来の2倍となる税込3,300円となった所も気になる所。通常モデルは1,650円という破格な価格設定で完全ワイヤレスを実現したので話題となりましたが、スリーコインズで買い物をするユーザーが果たして3,000円を超える価格の商品を買うかどうかは個人的に疑問です。

また、もう少し予算を増やせば、音質的には結構満足できる完全ワイヤレスイヤホンがあるので、それと比較してしまうとちょっと今回の製品は分が悪いのではないかなと思ってしまいます。

個人的には、パッケージやクレードルにコストを掛けるなら、いっそのこと音質に全振りして3,000円台で購入できる最強のワイヤレスイヤホンを目指すとか、ノイズキャンセリングを付けるとか、そういった付加価値を付けていった方が良いのではないかと思いました。