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スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン レビュー/デメリットも多いが割り切れば使える

耳を塞がないイヤホンとして、注目なのが「骨伝導方式」を採用したイヤホン。

周囲の音が聞こえるので、安全性が高く、作業しながら音楽を聴くことが出来るのに加え、耳を塞がないので長時間音楽を聴いていても耳が疲れにくいというメリットがあります。

特に最近ではリモートワークなど、家で仕事をする機会も増え、長時間のWEBミーティングをする事も増えてきているなか、耳に負担のかからない「骨伝導イヤホン」の人気が高まってきています。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンのペアリング待機状態

そんな中でスリーコインズより発売されたのが『骨伝導ワイヤレスイヤホン』。骨伝導方式を採用しながらも、価格が税込2,750円と破格なのが特徴なこのイヤホンを実際に購入し、使い勝手や音質などをレビューしています。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンとは

骨伝導ワイヤレスイヤホンとは、その名の通り「骨」を通して直接聴覚神経に音を届ける技術です。骨を通して音を聴くので、通常のイヤホンより鼓膜への負担が少ないと言われています。

また耳を塞がないので、周囲の音を聞き取ることが出来ます。スポーツや何かの作業をしている時など、周囲の音を取り入れながら、BGM感覚で音楽を聴くことが可能です。

スペック

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン
Bluetooth5.0
連続再生時間約6時間
充電時間約2〜3時間
充電方式micro USB端子充電
内蔵バッテリー150mAh
サイズ135×104×48mm
防水性能IP4相当
カラーグレー/ピンク
重量約30g
価格2,750円(税込)

『スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン』のスペックは上記の通り。

2,750円という価格の割に、スペックとしてはなかなかで、連続再生時間が6時間というのは骨伝導イヤホンで有名なAfterShokzのエントリーモデル『AfterShokz OpenMove』と同等レベルです。

また、IP4相当の防水仕様になっているので、少しの水しぶきくらいであれば問題なく使えるのもポイント。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンの開封と本体外観

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン』を開封して、パッケージ内容や本体を見ていきます。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンのパッケージ

パッケージ外観。彩度低めの淡い色合いと、筆記体タイポグラフィがオシャレです。カラー展開は「グレー/ピンク」の2色展開で、今回はグレーを購入しています。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンのパッケージ背面

パッケージ裏面は各種仕様が書かれています。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンが収められている様子

パッケージを開封すると、ブリスターパッケージに本体が収められていました。

パッケージ内容

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンのパッケージ内容
スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンのパッケージ内容
  • 骨伝導ワイヤレスイヤホン本体 1台
  • 充電用マイクロUSBケーブル 1本
  • 保証書兼取扱説明書

パッケージ内容は上記の通りです。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン付属のUSBケーブル

付属する充電用のUSBケーブル。長さが30cmと短く、充電用以外には使いづらそうな点や、そもそも未だにマイクロUSBという点が個人的にはマイナスポイントです。

本体外観・サイズ感

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン』の本体デザインを見ていきます。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン本体

本体全体は、ホワイトグレーような色で装飾も無いのでデザインとしてはかなりシンプル。

デザイン的には好みですが、質感という意味ではちょっとプラスチック感が強く安っぽく見える上に、耐久性はあまり高くなさそうな印象を受けます。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンの本体内側

本体内側には仕様が書かれています。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンの電源ボタン

本体右側にある電源ボタン。物理ボタンではなく、タッチセンサー方式。

デザイン的にはタッチセンサー式の方がスッキリしますが、使いやすさという点では少し劣るかなという印象です。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンの充電端子

本体にある充電端子。マイクロUSBなのが非常に残念……。

同時に発売された『マカロン型ワイヤレスイヤホン』は、USB-Cを採用していたので、こちらも合わせてUSB−Cにしてくれれば…と思いました。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンの振動ユニット

耳に当てる振動ユニット部分。ゴムのような素材になっており、耳に当てた時に滑りにくくなっています。

振動ユニット自体の大きさは、エントリーモデルとしては一般的な範囲。流石に高価格帯の製品と比べてしまうと少し大きいかなという印象です。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンの重量

本体重量は実測で27.3g。重量はかなり軽いので、長時間付けていても疲れにくいのが特徴です。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンの使用レビュー

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン』を使い、使用感を見ていきます。

装着感

イヤホン本体が軽いため、耳に付けていても重量を感じることが少なく装着感は良好です。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンを付けた様子

ただ、多少耳に圧力がかかる感覚があるので、頭の大きい方だと長時間付けていると、こめかみのほうが痛くなってくるかもしれません。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンを付け、後ろから見た様子

後ろから見た様子。

骨伝導ワイヤレスイヤホンは、左右のユニットを繋いでいる関係上、頭の後ろにケーブルのような本体が来ます。そのため寝ながら使うという用途にはあまり向いていません。

操作方法

『スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン』は、電源ボタンを操作することで各種操作が可能。また音声で状態を教えてくれます。

操作電源ボタン操作通知音
電源を入れる電源ボタンを3秒長押し「パワーオン」
電源を切る電源ボタンを3秒長押し「パワーオフ」
電話を受ける電源ボタンを短押し
電話を切る通話中に電源ボタンを短押し
着信拒否着信中に電源ボタンを長押し
音楽の再生/停止電源ボタンを短押し
Bluetooth接続「コネクテッド」
Bluetooth切断「ディスコネクテッド」
バッテリー残量が少ない時通知音
音声アシスト機能電源ボタンを2秒長押し
音量調整デバイス側で調整

電源ボタンを短押し・長押しすることである程度の操作は可能となっていますが、音量調整が本体で行えないというのは、使い勝手の面でかなりマイナスです。

電源ボタンがどこにあるのかよくわからない…

それに加え、タッチセンサー方式なので、耳につけている状態だと電源ボタンがどこにあるのかよく分からず、慣れるまで操作に手間取ることがありました。

使い勝手という点では、物理ボタンによる操作と音量調節は欲しいなと感じます。

音質

音質は、正直に言うと良くありません。

中〜高音域の明瞭感や解像感に乏しく、昔のAMラジオを聴いているような印象。低音域もスカスカと言わざるを得ないので、音楽を”楽しむ”には厳しいと感じました。

元々「骨伝導方式」は低音が出にくく、音の厚みなどに関しては不利なのですが、AfterShokzの『AfterShokz Aeropex』などは、骨伝導とは思えないくらいの音質を実現している事を考えると、価格差が如実に出ているなという印象です。

一方、音質に拘らないのであれば、十分に使えるという印象。具体的にはWEBラジオやYoutube動画の視聴など声が聞こえれば良いというコンテンツであれば問題ありません。

音漏れ

音漏れは、そこそこします。

骨伝導方式とは言え、音漏れはそこそこしてしまうのは、仕組み上仕方ないと言えますが、本製品が特別に酷いというわけでもなく、一般的な骨伝導イヤホンと同じくらい…といった印象です。

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン レビュー/デメリットも多いが割り切れば使える

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホンのレビューまとめ

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン

総合評価

(3)
スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン のイマイチな点
  • 操作ボタンがタッチセンサー式なので、装着中押しにくい
  • 音量調整が本体で出来ない
  • 充電端子がマイクロUSB
  • 音質は悪い
スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン の良い点
  • 目立った装飾が無い、シンプルなデザイン
  • 本体は軽く、付けていても重さが気にならない
  • 税込2,750円という骨伝導方式イヤホンとしては破格な価格設定

スリーコインズ 骨伝導ワイヤレスイヤホン』は、スリーコインズから初めて発売された「骨伝導方式」のイヤホンです。

オシャレなデザインと、税込2,750円という破格な価格設定は、まさにスリコらしい攻めた製品

実際に使ってみると、物理ボタンが無いので操作がしづらく、本体で音量設定が出来ない、音質は悪い……など、イマイチな点も多く感じる製品でした。

ただ、だからと言って全く使えないか……と言われるとそうでもなく、骨伝導イヤホンが持つ「耳を塞がない」という快適さや、「疲れにくい」というメリットは十分に感じられるので、デメリットを割り切った上で使うには十分かなと思いました。

とりあえず骨伝導を使ってみたい、という方や、家事をしながらラジオを聞きたいといった、”ながら作業用”としてはアリなイヤホンです。

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